種類はさまざま!投資先はいくつかあったほうがいいの?【金融まなぶ Vol.6】
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金融まなぶ
2022年4月から、高校の家庭科の授業でお金について学ぶことになりました。家計管理やお金の使い方、貯め方、増やし方、借り方、金融トラブルなどについて、金融まなぶくんと一緒に勉強していきましょう!
こんにちは!みんなと金融について学んでいる、金融まなぶです。
前回は結局どの金融商品がおすすめなのかを学びました。
今回は投資先はいくつかあったほうがいいのかについて学んでいきましょう!
一言で株式、債券、投資信託といっても、その種類はさまざまですよね。
例えば、株式に投資するためのまとまったお金を持っているとしましょう。
それを全て同じ会社の株式に投資するのと、いくつかの株式に分けて投資するのとでは、あなたはどっちを選びますか?
考え方にもよりますが、リスクをなるべく抑えたい場合は、いくつかの株式に分散して投資するほうがよいとされています。
もし、1つの会社の株式に持っているお金のほとんどを投資してしまうと、その会社が万が一潰れてしまった場合、全てのお金が戻ってこなくなるかもしれません。
倒産とまではいかなくとも、経営が悪化し、株価が急激に下がったまま戻ってこず、大きな損をしてしまうとなると悲しいですよね。
他の会社の株式にも投資していれば、大きな損をしてしまうリスクを抑えられるでしょう。
リスクを抑えるためにいくつかの株式に資産を分散するときは、株価の動きがなるべく異なるものを選ぶことがポイントです。下のグラフを見てください。
資産1が会社1の株式、資産2が会社2の株式としましょう。
横軸が時間、縦軸は株価を表しています。
緑のラインで示された会社1の株式と、青のラインで示された会社2の株式の株価は、異なる動き方をしていますね。
どちらの株式も価格の振れ幅がそれなりに大きく、リスクが高そうです。
ピンクの太いラインは、株式1と株式2に資産を分けて運用した場合の価格の動きです。
株式1だけ、もしくは株式2だけで運用した緑のラインやブルーのラインと比べると、価格の振れ幅が小さくなっていますね。
このように、異なる動きをする株式を組み合わせて運用することによって、株価が大きく動くリスクを抑えることができるのです。
これを「分散投資の効果」と呼びます。
分散投資の効果は、株式に限ったことではありません。
異なる動きをする債券を複数組み合わせたり、投資信託を組み合わせたり、異なった金融商品、例えば株式と投資信託を組み合わせる、といった方法もあります。
特に、株式と債券は理論上は逆の動き方をするといわれていますので、2つを組み合わせるのは、分散投資の効果が高い方法といえるでしょう。
また、投資信託はそもそも、複数の金融商品をパックにして運用しているものですから、それ一つだけで分散投資が完成している、という考え方もあります。
いくつかの株式や債券に資産を分散して投資するのが難しいと感じる方は、いろいろな金融商品が含まれた投資信託を一つ購入するのも良いでしょう。
日本に住んでいる場合、身近な日本国内の株式や債券を購入することから始める方が多いでしょう。
それももちろん良いのですが、慣れてきたら、いくつかの国や地域の株式・債券を買って運用してみてはいかがでしょうか。
世界には、これからどんどん発展していく途上国もあれば、経済が比較的安定している先進国もあります。
どちらの国の株式や債券にも投資することで、世界経済の発展に伴う利益を受け取りつつ、リスクを抑えて運用することができます。
「そうは言っても、海外の株式や債券に投資するのはハードルが高そうだな…」と感じる方は、世界各国の株式・債券が含まれた投資信託を購入するのもおすすめです。
次回は、投資を始めるタイミングについて詳しく見ていきましょう!
(金融まなぶ)
前回は結局どの金融商品がおすすめなのかを学びました。
今回は投資先はいくつかあったほうがいいのかについて学んでいきましょう!
投資先はいくつかあったほうがいいの?
一言で株式、債券、投資信託といっても、その種類はさまざまですよね。
例えば、株式に投資するためのまとまったお金を持っているとしましょう。
それを全て同じ会社の株式に投資するのと、いくつかの株式に分けて投資するのとでは、あなたはどっちを選びますか?
考え方にもよりますが、リスクをなるべく抑えたい場合は、いくつかの株式に分散して投資するほうがよいとされています。
もし、1つの会社の株式に持っているお金のほとんどを投資してしまうと、その会社が万が一潰れてしまった場合、全てのお金が戻ってこなくなるかもしれません。
倒産とまではいかなくとも、経営が悪化し、株価が急激に下がったまま戻ってこず、大きな損をしてしまうとなると悲しいですよね。
他の会社の株式にも投資していれば、大きな損をしてしまうリスクを抑えられるでしょう。
資産の分散
リスクを抑えるためにいくつかの株式に資産を分散するときは、株価の動きがなるべく異なるものを選ぶことがポイントです。下のグラフを見てください。
資産1が会社1の株式、資産2が会社2の株式としましょう。
横軸が時間、縦軸は株価を表しています。
緑のラインで示された会社1の株式と、青のラインで示された会社2の株式の株価は、異なる動き方をしていますね。
どちらの株式も価格の振れ幅がそれなりに大きく、リスクが高そうです。
ピンクの太いラインは、株式1と株式2に資産を分けて運用した場合の価格の動きです。
株式1だけ、もしくは株式2だけで運用した緑のラインやブルーのラインと比べると、価格の振れ幅が小さくなっていますね。
このように、異なる動きをする株式を組み合わせて運用することによって、株価が大きく動くリスクを抑えることができるのです。
これを「分散投資の効果」と呼びます。
分散投資の効果は、株式に限ったことではありません。
異なる動きをする債券を複数組み合わせたり、投資信託を組み合わせたり、異なった金融商品、例えば株式と投資信託を組み合わせる、といった方法もあります。
特に、株式と債券は理論上は逆の動き方をするといわれていますので、2つを組み合わせるのは、分散投資の効果が高い方法といえるでしょう。
また、投資信託はそもそも、複数の金融商品をパックにして運用しているものですから、それ一つだけで分散投資が完成している、という考え方もあります。
いくつかの株式や債券に資産を分散して投資するのが難しいと感じる方は、いろいろな金融商品が含まれた投資信託を一つ購入するのも良いでしょう。
地域の分散
日本に住んでいる場合、身近な日本国内の株式や債券を購入することから始める方が多いでしょう。
それももちろん良いのですが、慣れてきたら、いくつかの国や地域の株式・債券を買って運用してみてはいかがでしょうか。
世界には、これからどんどん発展していく途上国もあれば、経済が比較的安定している先進国もあります。
どちらの国の株式や債券にも投資することで、世界経済の発展に伴う利益を受け取りつつ、リスクを抑えて運用することができます。
「そうは言っても、海外の株式や債券に投資するのはハードルが高そうだな…」と感じる方は、世界各国の株式・債券が含まれた投資信託を購入するのもおすすめです。
次回は、投資を始めるタイミングについて詳しく見ていきましょう!
(金融まなぶ)
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金融まなぶ
2022年4月から、高校の家庭科の授業でお金について学ぶことになりました。家計管理やお金の使い方、貯め方、増やし方、借り方、金融トラブルなどについて、金融まなぶくんと一緒に勉強していきましょう!