メリットをしっかり解説!つみたてNISAとiDeCoどっちがおすすめ?【金融まなぶ Vol.9】
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金融まなぶ
2022年4月から、高校の家庭科の授業でお金について学ぶことになりました。家計管理やお金の使い方、貯め方、増やし方、借り方、金融トラブルなどについて、金融まなぶくんと一緒に勉強していきましょう!
こんにちは!みんなと金融について学んでいる、金融まなぶです。
前回は金融商品は少しずつ購入するのがいいのか、まとめて購入するのがいいのかについて学びました。今回は「つみたてNISA」と「iDeCo」、どちらがおすすめか学んでいきましょう!
「つみたてNISA」や「iDeCo」という言葉をなんとなく聞いたことがある、という方は多いのではないでしょうか?
実はこれら、投資がはじめての方にぴったりの制度なんです!どんな制度なのか、それぞれ紹介していきましょう。
つみたてNISAは「つみたて型の少額投資非課税制度」とも呼ばれています。
「非課税」とは、税金が取られないということ。通常ならば、金融商品を運用してもうけが出ると、そのもうけ分に税金がかかってきます。
しかし、つみたてNISAの場合は年間40万円までの積立投資であれば、20年間はもうけ分に税金がかかりません。税金が引かれないので、効率よく資産を増やすことができるのですね。
つみたてNISAで取り扱えるのは、公募株式投資信託と上場株式投資信託という種類の投資信託に限定されています。
これらは手数料が低く、分配金の頻度が少ないため複利のメリットを受けやすい商品です。比較的価格の動きは安定していて、長い期間安心して持つことができます。
つみたてNISAはその名の通り、毎月お金を「積み立てる」制度です。
はじめに商品を決めてしまえば、あとは自動で毎月決まった金額を預金口座から引き出し、積み立ててくれます。
投資信託の価格の動きを常に気にしたり、いつ売買すべきかの判断をする必要がないので、投資初心者でも始めやすいでしょう。
なお、似たような制度に「NISA」があります。つみたてNISAと同じく、もうかった分に税金がかからない制度なのですが、金額が年間120万円までで、期間が5年間というところが異なっています。
つみたてNISAとNISAは、どちらか1つしか選ぶことができません。非課税になる金額と期間を考慮して、あなたの投資スタイルに適した方を選びましょう。
iDeCoの別名は「個人型確定拠出年金」。
その名の通り、老後の生活のためのお金を自分で貯める手助けをしてくれる制度です。65歳未満の人が加入できます。
iDeCoに加入したらまず、毎月積み立てる金額と、どの金融商品で運用するのかをあなたが自分で決めることになります。
iDeCoで運用できる金融商品は、投資信託や保険商品などの他に、預金もあります。
「iDeCoに興味があるけど、投資なんでしょう?投資は怖いな…」と思っている方や「絶対に元本割れしたくない!」という方でも、預金を選ぶことができるので始めやすいですね。
途中で運用する商品を変更することができるので、慣れないうちはとりあえず預金で運用するのもおすすめです。
運用がスタートしたら、毎月決められた金額が自動で積み立てられていき、60歳になったら引き出すことができるようになります。原則60歳までは引き出すことができないので、年金と呼ばれているんですね。
iDeCoに加入するメリットは、支払う税金が減る、つまり節税ができることです。「積み立てるとき」「運用するとき」「老後に引き出すとき」で、それぞれ節税メリットがあります。
まずは「積み立てるとき」の節税メリットについて。iDeCoを使って積み立てをすると、その分のお金は、所得税と住民税の計算対象から外してもらえます。
iDeCo公式サイトのシミュレーションによると、年収300万円、毎月iDeCoに積み立てる金額が10,000円の場合、1年間で所得税は6,000円、住民税は12,000円、合計18,000円の節税ができます!
また、20歳からiDeCoをはじめて64歳まで積み立てを続けると、45年間で合計810,000円の節税ができるのです。
今回は月10,000円の積み立てでシミュレーションしましたが、毎月の積み立て金額を増やすと、さらに節税効果を上げることができますよ。
参考:iDeCo公式サイト かんたん税制優遇シミュレーション
iDeCoで積み立てるお金は、あなたが自分で選んだ預金や投資信託、保険などの金融商品で運用されます。
普通、運用して得られたもうけ分には税金がかかってきますよね。しかし、iDeCoで運用する場合はその税金が一切かかりません。
もうかった利益がそのまま残るので、効率よく資産を増やすことができます。
iDeCoで積み立てたお金は、60歳になったら引き出すことができます。
受け取り方は「年金として少しずつ受け取る」「退職金として一括で受け取るの2種類から選ぶことができます。
年金のように少しずつ受け取る場合は「公的年金控除」、一括で受け取る場合は「退職所得控除」が使えます。どちらも支払う税金を減らしてくれる制度です。
(金融まなぶ)
前回は金融商品は少しずつ購入するのがいいのか、まとめて購入するのがいいのかについて学びました。今回は「つみたてNISA」と「iDeCo」、どちらがおすすめか学んでいきましょう!
投資がはじめての人におすすめの制度
「つみたてNISA」や「iDeCo」という言葉をなんとなく聞いたことがある、という方は多いのではないでしょうか?
実はこれら、投資がはじめての方にぴったりの制度なんです!どんな制度なのか、それぞれ紹介していきましょう。
つみたてNISA
つみたてNISAは「つみたて型の少額投資非課税制度」とも呼ばれています。
「非課税」とは、税金が取られないということ。通常ならば、金融商品を運用してもうけが出ると、そのもうけ分に税金がかかってきます。
しかし、つみたてNISAの場合は年間40万円までの積立投資であれば、20年間はもうけ分に税金がかかりません。税金が引かれないので、効率よく資産を増やすことができるのですね。
つみたてNISAで取り扱えるのは、公募株式投資信託と上場株式投資信託という種類の投資信託に限定されています。
これらは手数料が低く、分配金の頻度が少ないため複利のメリットを受けやすい商品です。比較的価格の動きは安定していて、長い期間安心して持つことができます。
つみたてNISAはその名の通り、毎月お金を「積み立てる」制度です。
はじめに商品を決めてしまえば、あとは自動で毎月決まった金額を預金口座から引き出し、積み立ててくれます。
投資信託の価格の動きを常に気にしたり、いつ売買すべきかの判断をする必要がないので、投資初心者でも始めやすいでしょう。
なお、似たような制度に「NISA」があります。つみたてNISAと同じく、もうかった分に税金がかからない制度なのですが、金額が年間120万円までで、期間が5年間というところが異なっています。
つみたてNISAとNISAは、どちらか1つしか選ぶことができません。非課税になる金額と期間を考慮して、あなたの投資スタイルに適した方を選びましょう。
iDeCo
iDeCoの別名は「個人型確定拠出年金」。
その名の通り、老後の生活のためのお金を自分で貯める手助けをしてくれる制度です。65歳未満の人が加入できます。
iDeCoに加入したらまず、毎月積み立てる金額と、どの金融商品で運用するのかをあなたが自分で決めることになります。
iDeCoで運用できる金融商品は、投資信託や保険商品などの他に、預金もあります。
「iDeCoに興味があるけど、投資なんでしょう?投資は怖いな…」と思っている方や「絶対に元本割れしたくない!」という方でも、預金を選ぶことができるので始めやすいですね。
途中で運用する商品を変更することができるので、慣れないうちはとりあえず預金で運用するのもおすすめです。
運用がスタートしたら、毎月決められた金額が自動で積み立てられていき、60歳になったら引き出すことができるようになります。原則60歳までは引き出すことができないので、年金と呼ばれているんですね。
iDeCoに加入するメリットは、支払う税金が減る、つまり節税ができることです。「積み立てるとき」「運用するとき」「老後に引き出すとき」で、それぞれ節税メリットがあります。
「積み立てるとき」の節税メリット
まずは「積み立てるとき」の節税メリットについて。iDeCoを使って積み立てをすると、その分のお金は、所得税と住民税の計算対象から外してもらえます。
iDeCo公式サイトのシミュレーションによると、年収300万円、毎月iDeCoに積み立てる金額が10,000円の場合、1年間で所得税は6,000円、住民税は12,000円、合計18,000円の節税ができます!
また、20歳からiDeCoをはじめて64歳まで積み立てを続けると、45年間で合計810,000円の節税ができるのです。
今回は月10,000円の積み立てでシミュレーションしましたが、毎月の積み立て金額を増やすと、さらに節税効果を上げることができますよ。
参考:iDeCo公式サイト かんたん税制優遇シミュレーション
「運用するとき」の節税メリット
iDeCoで積み立てるお金は、あなたが自分で選んだ預金や投資信託、保険などの金融商品で運用されます。
普通、運用して得られたもうけ分には税金がかかってきますよね。しかし、iDeCoで運用する場合はその税金が一切かかりません。
もうかった利益がそのまま残るので、効率よく資産を増やすことができます。
「老後に引き出すとき」の節税メリット
iDeCoで積み立てたお金は、60歳になったら引き出すことができます。
受け取り方は「年金として少しずつ受け取る」「退職金として一括で受け取るの2種類から選ぶことができます。
年金のように少しずつ受け取る場合は「公的年金控除」、一括で受け取る場合は「退職所得控除」が使えます。どちらも支払う税金を減らしてくれる制度です。
(金融まなぶ)
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2022年4月から、高校の家庭科の授業でお金について学ぶことになりました。家計管理やお金の使い方、貯め方、増やし方、借り方、金融トラブルなどについて、金融まなぶくんと一緒に勉強していきましょう!