【男の本音】付き合っている彼氏が「結婚しよう」と言ってくれない。男性が結婚に二の足を踏む理由3つ

彼氏と結婚できそうなのに、彼が結婚しようと言ってこないと「彼はわたしと結婚したくないのかな」とか「わたしのどこに問題があるのかな」などと考え込んでしまう女子がいますね。

それ、そんな風に考えなくて大丈夫です。あなたに非はありません。ではなぜ彼は「結婚しよう」と言ってこないのでしょうか?今回は、結婚しようと言ってこない彼の本音について、一緒に見ていきたいと思います。


目次

彼が結婚しようと言ってこない理由1.お金がないことを言えないから


彼があなたに「結婚しよう」と言ってこない最大の理由はお金がないことをあなたに言えないからです。そもそもお金がないことを彼女に正直に言える男とは、自分の生き様に自信を持っている男だけです。

「おれ今日100円しか持ってないよ。だから100円のコーヒーが飲めるとこでデートしようよ」自分の生き様に自信を持っている男は「ふつう」にこう言うことができます。なぜなら彼は「やがて運が巡ってきた時にお金に恵まれて、彼女と豪華なデートができる」と「わかっている」から。自分の生き様に自信を持つとは、そういうことだから。

でもたいていの男子は、そこまで自分の生き様に自信を持っていません。だから彼女に「お金がないけど俺と結婚してくれないか」と言えないのです。

わたしたち愛し合っているのだから、お金がないならないと正直に言ってほしい。隠さないでほしい――こう思う女子もいますね。でも彼は、何か悪気があって言わないのではないんですね。

お金がないと言うと振られるだろうと恐れているから言えないのです。多くの男子は、お金がない時代をどうにか生き抜いてきました。たとえば、高校生の頃お金がなくてラブホテル代を払えない時期がありました。ホテル代を払ってくれたらエッチしてもいいよと彼女が言ってくれたにもかかわらず、お金がないばかりにその「人生最大の」チャンスをふいにしてしまったのです。

あるいは、自分が好きな女子がそこそこお金を自由に使える年上男性と付き合っているのを、彼は悔しい思いで見つめていました。

思春期においてそのような悔しさを全身で感じたらどのような大人になるのか、もうわかりますよね?「女子は(そこそこ)お金のある男子とじゃないと付き合わない」と彼は思い込むようになります。というか、あなたの彼はそう思っています。だから彼はあなたに「結婚しよう」と言ってこないのです。

彼が結婚しようと言ってこない理由2.自分はまだ一人前ではないと思っているから


彼があなたに「結婚しよう」と言ってこない理由の2つ目は、彼が一人前ではないと思っているからです。
男って、ある程度仕事ができるようにならないと自分で自分のことを認められないんですね。言い換えると、ある程度仕事ができる男になってはじめて、自分のことを愛せるようになるのです。

自分のことを愛せないというのは、自分のめんどうもまだ十分に見ることができないことを意味します。そういう男子が彼女のめんどうを見れるはずがない。だから彼は、彼女のことをどんなに愛していても、また、愛しているからこそ結婚しようと言わないのです。

まれに、「わたしと一緒に一人前になればいいから」という感じで、社会に出てすぐに結婚するカップルがいますね。そういうカップルは見ていてとても微笑ましいものです。彼の「半人前さ」を、彼女がサーポートしつつ、共に大人になってゆく――もう理想の恋愛・理想の結婚生活だと思います。

がしかし、たいていの女子は「完成形」を求めますね。つまり、そこそこ仕事人として一人前になっていて、かつ、そこそこお金を稼げる男性を結婚相手に選びますね。そこなんですよ。彼が見ているのは。

彼女は「完成形」とじゃないと結婚しないだろうと彼は思っているのです。だからあなたのことをどれだけ愛していても「今、結婚しようとかと言うと、彼女に『いや、ちょっと待ってよ』と言われるだろうなあ」と思うのです。「と言われるだろうなあ」の後には、当然のように次のセリフが続きます。彼女には決して言わない(言えない)彼の心の中のセリフです。

――わたしそこそこお金がある結婚生活じゃないと無理。あなた、そういうのできる?まだできないよね。だからわたし、あなたのことが好きだけど、もっと経済力のある人と結婚するわ、と彼女は言うんだろうなあ……。

彼が結婚しようと言ってこない理由3.実は彼は生き惑っているから


ダメ押しみたいに、彼が結婚しようと言ってこない3つ目の理由についてお話します。先に挙げた2つの理由を総括するような理由ですが、要するに彼は生き惑っているのです。つまり、自分がこの先どう生きていくといいのか、彼は自分でわかっていないのです。

男の生き惑う感じは、30歳くらいまで続きます。女子は27歳とか28歳くらいで自分に決着がつく人が多いように思いますが、男の場合はあと2~3年、つまり30歳くらいまで生き惑います。今の社会ってそうなっているみたいです。

自分の生き様に自信を持つというのは、何も自信と呼ばれる空気みたいなものを身にまとうだけ、ではないんですね。

実際に社会に出て、うれしい思いや痛い思いをしながら社会の成り立ちを知って、自分の専門の仕事のスキルを十分に身につけ、嫌な上司とうまくやっていく術も身につけ、異性と一緒に仕事をするスキルも身につけ……という感じで、「具体的な技」を身体で覚えないと生き様なんて定まらないのです。

この辺りのことが、若い時代(大学生くらいまで)の恋愛と結婚適齢期の恋愛を大きく分けるのです。若い頃は「恋は恋」でいいのです。「好き」とか「嫌い」とか「昨日までは好きだったけど今日は嫌い」とか、「淋しいから会いに来て。来てくれないのなら他の男子と付き合うから」とか、そういう感じで恋愛して全然OKです。

がしかし、適齢期くらいになると、恋愛を支えるもの、すなわち「生き様」が、好むと好まざるとにかかわらず、恋愛に大きく影響してきます。

どう生きるか、どういう仕事をするのか、その仕事とどういうスタンスで接するのか、など、社会における自分の立ち位置やそれによって必然的に規定される「自分」というものの内面について、どうしても考えるようになるのが結婚適齢期です。きっと女子もそうですよね?

男子の場合、彼女のことが好きという気持ちと、自分の生き様が定まらない「定まらなさ」とのどちらが精神的に大きくウエイトを占めるかといえば、後者です。

まず自分の生き様が定まらないと恋愛「どころではない」――これが「ふつう」の男子の正直なところなのです。だから彼は、あなたのことがどんなに好きであっても「結婚しよう」と言ってこないのです。

言えるのは「彼女に非はない」ということ


以上、3つの理由についてそれぞれ解説しました。3つのことから言えるのは彼女であるあなたに非はないということです。彼はあなたの性格が気に食わないから結婚しようと言わないわけではないですし、あなたになにか問題があるから結婚しようと言ってこないのではないということです。彼自身の問題に、彼が自ら答えを出せずにいる、つまり、彼自身が生き惑っているから、結婚しようと言えないのです。

そしてその「定まっていない感じ」は、外から見ていてもよくわからないものです。つまり、彼女が彼を見て「彼は自信満々に見えるのに」と思っても、それは「そう見えるだけ」であって、実は彼はひとりで「どう生きるといいのかわからない」と悩んでいたりするのです。

というわけで、男女の人生観(どう生きるのかという生き様の問題)に対する捉え方の違いが、「結婚」に大きく影響を及ぼしているのです。

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(ひとみしょう/作家・コラムニスト)

この記事を書いたライター

ひとみしょう
作家/コラムニスト/作詞家。キルケゴール哲学をベースに、なんとなく淋しい人に向けた希望論&恋愛論『自分を愛する方法』を上梓。全国の書店等で発売中。『ひとみしょうのお悩み解決』『ひとみしょうの男って実は』(Grapps)など連載多数。日本自殺予防学会会員。キルケゴール協会会員。

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