あ、当たった。不思議な占いで聞いたラッキーアイテム【LINE怖い話 #8/占ってあげる 1】

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知らない人からLINEが来る。そんなゾッとする経験をしたことはありませんか?この連載では、LINEにまつわる怖い話をお届けします。
知らない人からLINEが来る。そんな経験をしたことはありませんか?

多くの人は、詐欺やいたずらだと思って無視してしまうでしょう。でも、中には違和感を覚えるものもあるようです。

LINEの向こう側にいるのは、人間なのでしょうか。それとも……。

連載「LINE怖い話」では、LINEにまつわる怖い話をお届けします。

「占ってあげる」その1


晴香さんは25歳の会社員。

ある日の朝、晴香さんの元に心当たりのないアカウントからLINEが入っていました。

「あなたのことを占ってあげましょう。今日の運勢、相性診断、金運、仕事運など、なんでも聞いてね」

どうやら占いのアカウントのようでした。昨夜寝ぼけて変な操作をしてしまったのだろうか、と晴香さんは思いましたが、酔っていたせいもあってか全く記憶にありません。

でも、面白そうなので返信してみることにしました。



お菓子のおまけなんて、ここ何年も気にしたことがありませんでしたが、晴香さんは出勤前にコンビニでランチを買うついでに、お菓子のコーナーに立ち寄ってみました。

すると、幼少期に好きだったアニメのアイテムがおまけとして入っているお菓子を見つけました。復刻版と記されています。

そういえば、小さい頃これを買ってもらいたくて親に駄々こねたっけ。今は財力があるもんね。

そう思ってひとまずそれを購入し、ランチの後にデスクでお菓子の中身を出している時でした。

「おまけを眺めてた時に、同じ部署の先輩がめっちゃ興奮しながら話しかけてきて。『飯村さん、それ私も今集めてるの!』って。私、仕事でミスが続いてて、その先輩と結構険悪だったんですけど、同じ世代だから観てるアニメも一緒で、その後しばらくアニメの話で盛り上がりました。ちょっと打ち解けた感じになって、仕事もやりやすくなりましたよ」

晴香さんは、LINEの占いが当たったと大興奮。

晴香さんは、この占いアカウントのことを、大学時代の友達で占い好きの杏奈さんに教えてあげることにしました。


次回の配信もお楽しみに。

(園田亜真理)

※この物語はフィクションです。実在する人物・団体とは一切関係がありません

この記事を書いたライター

園田亜真理
1993年10月5日、東京都生まれ。元インテリアショップ店員。駆け出しフリーWEBライター・エディター。フリーモデル。この先の時代に、結婚せずに女1人で生きていく方法を模索中。オカルト、ホラー、廃墟が好き。

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