「なんか変なこと起きてない?」友達が体験した奇妙なこと【LINE怖い話 #25/夢の中の子 4】
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LINE怖い話
知らない人からLINEが来る。そんなゾッとする経験をしたことはありませんか?この連載では、LINEにまつわる怖い話をお届けします。
知らない人からLINEが来る。そんな経験をしたことはありませんか?
多くの人は、詐欺やいたずらだと思って無視してしまうでしょう。でも、中には違和感を覚えるものもあるようです。
LINEの向こう側にいるのは、人間なのでしょうか。それとも……。
連載「LINE怖い話」では、LINEにまつわる怖い話をお届けします。
大学の友達の亮さんとキャンプから帰って来た日から、妙な夢を見るようになり、寝坊することが多くなった健介さん。
しかも夢を見ている間に「(O_O)」という謎のアカウントと無意識のうちにLINEのやりとりをするようになりました。
謎のアカウントも、夢の中で隣を歩く誰かも、一緒にキャンプに行った亮さんのような感じはありましたが、確信は持てない状態です。
健介さんは、一連の奇妙なことはキャンプの最中に拾ったまん丸の石が原因だと思いつつ、その石を手放したくないという執着心が日に日に増していました。
そんなある日の夜、亮さんの方から「キャンプに行ってから、なんか変なこと起きてない?」とLINEが来ました。
健介さんは言います。
「亮はキャンプに行ってから、誰もいないのに人の気配を感じるようになったと言ってました。1人で自転車に乗っていたのに、2人乗りはやめなさいと警察に呼び止められたり、コンビニの自動ドアが、自分が入店して閉まりかけたときにまた開いたり……。亮、霊感は元々ほとんどないんですけど、なんか変な空気を感じるって言ってました」
その話を聞いて、健介さんも自分の身に起こっていることをようやく亮さんに打ち明けました。
キャンプから帰ってきた夜、亮さんからと思わせるような謎のアカウントからLINEが来て、そこから変な夢を見るようになったこと。
キャンプ場で拾ったような球体の石を夢の中でも見つけて、誰だか分からない人と雑木林や河原をさまよい、なかなか起きられないこと。
寝ている間に「(O_O)」というアカウントと無意識にLINEをしていること。
亮さんはそれを聞いて「やっぱりあの石持って帰らないほうがよかったんじゃね?」と言いました。亮さんの反応は予想通りのものでしたが、彼の不気味な体験を聞いた後ということもあり、健介さんの石への執着心は少し薄れたようです。
「亮は、石を持っているおまえの方が何か変なことに巻き込まれてるんじゃないかって心配してくれましたけど、俺の話は想定外だったみたいです。それから、謎のアカウントは俺じゃないって、亮ははっきり否定してました。ただ、心当たりはあると……」
亮さんの心当たりとはいったいなんなのでしょう。
連載「LINE怖い話」は毎日更新中です。
(園田亜真理)
※この物語はフィクションです。実在する人物・団体とは一切関係がありません
多くの人は、詐欺やいたずらだと思って無視してしまうでしょう。でも、中には違和感を覚えるものもあるようです。
LINEの向こう側にいるのは、人間なのでしょうか。それとも……。
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「夢の中の子」その4
大学の友達の亮さんとキャンプから帰って来た日から、妙な夢を見るようになり、寝坊することが多くなった健介さん。
しかも夢を見ている間に「(O_O)」という謎のアカウントと無意識のうちにLINEのやりとりをするようになりました。
謎のアカウントも、夢の中で隣を歩く誰かも、一緒にキャンプに行った亮さんのような感じはありましたが、確信は持てない状態です。
健介さんは、一連の奇妙なことはキャンプの最中に拾ったまん丸の石が原因だと思いつつ、その石を手放したくないという執着心が日に日に増していました。
そんなある日の夜、亮さんの方から「キャンプに行ってから、なんか変なこと起きてない?」とLINEが来ました。
健介さんは言います。
「亮はキャンプに行ってから、誰もいないのに人の気配を感じるようになったと言ってました。1人で自転車に乗っていたのに、2人乗りはやめなさいと警察に呼び止められたり、コンビニの自動ドアが、自分が入店して閉まりかけたときにまた開いたり……。亮、霊感は元々ほとんどないんですけど、なんか変な空気を感じるって言ってました」
その話を聞いて、健介さんも自分の身に起こっていることをようやく亮さんに打ち明けました。
キャンプから帰ってきた夜、亮さんからと思わせるような謎のアカウントからLINEが来て、そこから変な夢を見るようになったこと。
キャンプ場で拾ったような球体の石を夢の中でも見つけて、誰だか分からない人と雑木林や河原をさまよい、なかなか起きられないこと。
寝ている間に「(O_O)」というアカウントと無意識にLINEをしていること。
亮さんはそれを聞いて「やっぱりあの石持って帰らないほうがよかったんじゃね?」と言いました。亮さんの反応は予想通りのものでしたが、彼の不気味な体験を聞いた後ということもあり、健介さんの石への執着心は少し薄れたようです。
「亮は、石を持っているおまえの方が何か変なことに巻き込まれてるんじゃないかって心配してくれましたけど、俺の話は想定外だったみたいです。それから、謎のアカウントは俺じゃないって、亮ははっきり否定してました。ただ、心当たりはあると……」
亮さんの心当たりとはいったいなんなのでしょう。
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(園田亜真理)
※この物語はフィクションです。実在する人物・団体とは一切関係がありません
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この記事を書いたライター
園田亜真理
1993年10月5日、東京都生まれ。元インテリアショップ店員。駆け出しフリーWEBライター・エディター。フリーモデル。この先の時代に、結婚せずに女1人で生きていく方法を模索中。オカルト、ホラー、廃墟が好き。