あの夢から解放して。思い切って話しかけてみると【LINE怖い話 #27/夢の中の子 6】
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LINE怖い話
知らない人からLINEが来る。そんなゾッとする経験をしたことはありませんか?この連載では、LINEにまつわる怖い話をお届けします。
知らない人からLINEが来る。そんな経験をしたことはありませんか?
多くの人は、詐欺やいたずらだと思って無視してしまうでしょう。でも、中には違和感を覚えるものもあるようです。
LINEの向こう側にいるのは、人間なのでしょうか。それとも……。
連載「LINE怖い話」では、LINEにまつわる怖い話をお届けします。
キャンプ場から丸い石を持って帰ってきてから、妙な夢を見るようになり、寝坊が増えた健介さん。
しかも寝ている間、無意識のうちに「(O_O)」という謎のアカウントとLINEのやりとりをしてしまいます。
一方、一緒にキャンプをした亮さんは、最近誰かがずっとそばにいるような気がしてならないようです。
亮さんは、「(O_O)」というアカウントも、健介さんの夢の中でずっと隣にいる誰かも、自分のそばにいる何者かも、全部ヒロくんという小学生時代の友達なのではないかと言いました。
ヒロくんは小学3年生の時に、亮さんとキャンプ場で見つけたまん丸の石のことで喧嘩になったあと、行方不明になっています。
「亮は、怪奇現象の原因が分かった気がしてホッとしたとか言ってましたけど、俺の方は寝坊が続いて大学の単位も危うくなってきてたし、どうにかしたいと思いました。急に催眠が解けた感じです。拾ってきた石を元の場所に戻してきたら、解決するかなと思ったりもしましたが……」
夜も遅くなり、亮さんからの既読がつかなくなったのを見て、寝落ちしてしまったのだろうと察した健介さん。
思い切って、LINEで(O_O)に話しかけてみました。
健介さんはそのやりとりをスクリーンショットで撮り、もう寝ているであろう亮さんに送りました。そしてその日健介さんは、寝坊できない授業を次の日に控えていたため徹夜したと言います。
「スクリーンショットの後に『ってことなんだけど、明日学校で石渡していい?』って亮に聞いてみたんですが、朝になって返信がありました。亮は『あの石はやっぱり河原に返してきたほうがいいと思うけど、いったん俺が預かるよ』って言ってくれました」
健介さんはその後、亮さんに学校で丸い石を渡しました。
「もし河原に返しに行くなら俺も一緒に行こうかって亮に言ったんですけど、何か思うことがあるらしくて、1人で行ってくるって言ってました。それから、ヒロくんと一度話がしたいから(O_O)のアカウントを教えてほしいとも言われたんですけど、それはなんか危ないと思って、断りました」
亮さんはいったい何を考えているのでしょうか。
連載「LINE怖い話」は毎日更新中です。
(園田亜真理)
※この物語はフィクションです。実在する人物・団体とは一切関係がありません
多くの人は、詐欺やいたずらだと思って無視してしまうでしょう。でも、中には違和感を覚えるものもあるようです。
LINEの向こう側にいるのは、人間なのでしょうか。それとも……。
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「夢の中の子」その6
キャンプ場から丸い石を持って帰ってきてから、妙な夢を見るようになり、寝坊が増えた健介さん。
しかも寝ている間、無意識のうちに「(O_O)」という謎のアカウントとLINEのやりとりをしてしまいます。
一方、一緒にキャンプをした亮さんは、最近誰かがずっとそばにいるような気がしてならないようです。
亮さんは、「(O_O)」というアカウントも、健介さんの夢の中でずっと隣にいる誰かも、自分のそばにいる何者かも、全部ヒロくんという小学生時代の友達なのではないかと言いました。
ヒロくんは小学3年生の時に、亮さんとキャンプ場で見つけたまん丸の石のことで喧嘩になったあと、行方不明になっています。
「亮は、怪奇現象の原因が分かった気がしてホッとしたとか言ってましたけど、俺の方は寝坊が続いて大学の単位も危うくなってきてたし、どうにかしたいと思いました。急に催眠が解けた感じです。拾ってきた石を元の場所に戻してきたら、解決するかなと思ったりもしましたが……」
夜も遅くなり、亮さんからの既読がつかなくなったのを見て、寝落ちしてしまったのだろうと察した健介さん。
思い切って、LINEで(O_O)に話しかけてみました。
健介さんはそのやりとりをスクリーンショットで撮り、もう寝ているであろう亮さんに送りました。そしてその日健介さんは、寝坊できない授業を次の日に控えていたため徹夜したと言います。
「スクリーンショットの後に『ってことなんだけど、明日学校で石渡していい?』って亮に聞いてみたんですが、朝になって返信がありました。亮は『あの石はやっぱり河原に返してきたほうがいいと思うけど、いったん俺が預かるよ』って言ってくれました」
健介さんはその後、亮さんに学校で丸い石を渡しました。
「もし河原に返しに行くなら俺も一緒に行こうかって亮に言ったんですけど、何か思うことがあるらしくて、1人で行ってくるって言ってました。それから、ヒロくんと一度話がしたいから(O_O)のアカウントを教えてほしいとも言われたんですけど、それはなんか危ないと思って、断りました」
亮さんはいったい何を考えているのでしょうか。
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(園田亜真理)
※この物語はフィクションです。実在する人物・団体とは一切関係がありません
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この記事を書いたライター
園田亜真理
1993年10月5日、東京都生まれ。元インテリアショップ店員。駆け出しフリーWEBライター・エディター。フリーモデル。この先の時代に、結婚せずに女1人で生きていく方法を模索中。オカルト、ホラー、廃墟が好き。