なんで分かるの?解読できた暗号【LINE怖い話 #37/生き別れの弟 2】

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知らない人からLINEが来る。そんなゾッとする経験をしたことはありませんか?この連載では、LINEにまつわる怖い話をお届けします。
知らない人からLINEが来る。そんな経験をしたことはありませんか?

多くの人は、詐欺やいたずらだと思って無視してしまうでしょう。でも、中には違和感を覚えるものもあるようです。

LINEの向こう側にいるのは、人間なのでしょうか。それとも……。

連載「LINE怖い話」では、LINEにまつわる怖い話をお届けします。

「生き別れの弟」その2


小学校から高校まで同じ学校に通っていた和美さん、純さん、翔馬さん。

久しぶりに集まった3人は、中学の頃までよく遊んでいたショッピングモールが、ほとんど空きテナントで半分廃墟と化しているという噂を聞き、肝試しに行ってみます。

和美さんはスマートフォンで動画を撮ろうとした際、閉店して放置されたテナントに残されたポスターから、偶然QRコードを読み取りました。

お店の公式LINEに繋がったようですが、ふざけて和美さんが返信したところ、意味不明の文字列が相手から返ってきました。

しかも、アカウント名はお店の名前ではなく「(O_O)」と表示されています。

「今思うと不気味なんですが、あの時は肝試しでテンション上がっちゃってて、面白半分にそのアカウントを3人のグループLINEに招待しちゃったんです。その時は何も起こらず、夜は3人でしこたま飲んで帰ったんですが……」

翌日の昼過ぎ、和美さんがグループLINEを確認してみると。



「二日酔いもあってか理解が追いつきませんでしたが、昨日ショッピングモールで拾ったLINEアカウントが、純が6歳の時に弟と使っていた暗号で話しかけてきている、ということらしかったです」

純さんは暗号の読み方を教えてくれました。

平仮名の前の数字は、後に続く平仮名の行の何番目かを指していて、平仮名の後ろの数字は、その文字が文の何番目にくるのかということを指しているとのことです。

紙に書けば分かると純さんは言いましたが、2日酔いの頭痛が酷い和美さんは、手っ取り早く純さんに解説を求めました。

「純は丁寧に教えてくれました。最初の文字列『2た4・2な2・5あ1・1ん6・2あ3・1や5』は、まず平仮名に変換すると『ちにおんいや』。並べ替えると『おにいちゃん』と言っていると……」

そして、2つ目の発言は「まってたよ」と変換できると言いました。

和美さんは背筋が凍りました。

「純の弟は朔という名前で2歳下とのことですが、純が6歳の頃に親は離婚していて、母親と朔は遠くに引っ越して以来一度も会っていないと、前から聞いていました。なぜ急にこんな形でLINEに現れたのか、謎なのはそこでした」

元が暗号なのでより分かりにくいですが、和美さんも翔馬さんも、「(O_O)」というアカウントが現在19歳の男性とは到底思えませんでした。

「それから翔馬が純に聞いたんです。4歳以降の朔のことは知らないって言ってるけど、本当に弟は今生きてるのかって」

和美さんには、このLINEは心霊現象なのではないかと疑う気持ちがありましたが……。


連載「LINE怖い話」は毎日更新中です。

(園田亜真理)

※この物語はフィクションです。実在する人物・団体とは一切関係がありません
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この記事を書いたライター

園田亜真理
1993年10月5日、東京都生まれ。元インテリアショップ店員。駆け出しフリーWEBライター・エディター。フリーモデル。この先の時代に、結婚せずに女1人で生きていく方法を模索中。オカルト、ホラー、廃墟が好き。

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