「やめたほうがいいって」友達が向かおうとしている場所【LINE怖い話 #41/生き別れの弟 6】
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LINE怖い話
知らない人からLINEが来る。そんなゾッとする経験をしたことはありませんか?この連載では、LINEにまつわる怖い話をお届けします。
知らない人からLINEが来る。そんな経験をしたことはありませんか?
多くの人は、詐欺やいたずらだと思って無視してしまうでしょう。でも、中には違和感を覚えるものもあるようです。
LINEの向こう側にいるのは、人間なのでしょうか。それとも……。
連載「LINE怖い話」では、LINEにまつわる怖い話をお届けします。
昔よく遊んでいたショッピングモールが半分廃墟と化していることを聞きつけ、肝試しに行ってみた和美さん、純さん、翔馬さん。
閉店した店舗の公式LINEに繋がるQRコードに偶然アクセスしてしまった和美さんは、面白半分にそのアカウントを3人のLINEに招待しました。
店の公式LINEアカウントであるはずが、名前は「(O_O)」というもの。そして、暗号のような言葉を送ってきました。
その暗号を解読したのは純さんでした。彼は昔、6歳の時の親の離婚以来会っていない弟と、その暗号を紙に書いて会話していたと言います。
しかし、いろいろな証言を擦り合わせた結果……。
「私と翔馬は、純には最初から弟なんていなかったと気づきました。彼は元々1人っ子なんです」
和美さんたちは純さんに、その事実を伝えることにしました。
なんと、純さんは弟の存在を疑わないどころか、母親の居場所が分かったから会いにいくと言い出しました。
和美さんと翔馬さんが必死に止めましたが、純さんは絶対に行くと言って聞きません。
幸い純さんと(O_O)のLINEのやりとりを遡ることはできるので、なんとか暗号を解読して母親の居場所を突き止めることはできました。
「純のお母さんがいるは隣の県のとある病院でした。ネットで確認したところ、存在している現役の病院だと分かりました。その点はまあ、安心だったんですが……」
それでも和美さんと翔馬さんは、会いに行こうとする純さんを止めました。
しかし、病院にも母親が入院していることは確認できていると言い張る純さんに、根負けしたと言います。
「私と翔馬は裏で個人的にLINEしていましたが、純のことが心配でした。お母さんのお見舞いに行くと言っている日には、翔馬は仕事で寮に戻ってしまっているので、大学生の私がこっそり付いていくことにしました」
明らかに正気ではない様子の純さん。この後どうなってしまうのでしょうか。
連載「LINE怖い話」は毎日更新中です。
(園田亜真理)
※この物語はフィクションです。実在する人物・団体とは一切関係がありません
多くの人は、詐欺やいたずらだと思って無視してしまうでしょう。でも、中には違和感を覚えるものもあるようです。
LINEの向こう側にいるのは、人間なのでしょうか。それとも……。
連載「LINE怖い話」では、LINEにまつわる怖い話をお届けします。
「生き別れの弟」その6
昔よく遊んでいたショッピングモールが半分廃墟と化していることを聞きつけ、肝試しに行ってみた和美さん、純さん、翔馬さん。
閉店した店舗の公式LINEに繋がるQRコードに偶然アクセスしてしまった和美さんは、面白半分にそのアカウントを3人のLINEに招待しました。
店の公式LINEアカウントであるはずが、名前は「(O_O)」というもの。そして、暗号のような言葉を送ってきました。
その暗号を解読したのは純さんでした。彼は昔、6歳の時の親の離婚以来会っていない弟と、その暗号を紙に書いて会話していたと言います。
しかし、いろいろな証言を擦り合わせた結果……。
「私と翔馬は、純には最初から弟なんていなかったと気づきました。彼は元々1人っ子なんです」
和美さんたちは純さんに、その事実を伝えることにしました。
なんと、純さんは弟の存在を疑わないどころか、母親の居場所が分かったから会いにいくと言い出しました。
和美さんと翔馬さんが必死に止めましたが、純さんは絶対に行くと言って聞きません。
幸い純さんと(O_O)のLINEのやりとりを遡ることはできるので、なんとか暗号を解読して母親の居場所を突き止めることはできました。
「純のお母さんがいるは隣の県のとある病院でした。ネットで確認したところ、存在している現役の病院だと分かりました。その点はまあ、安心だったんですが……」
それでも和美さんと翔馬さんは、会いに行こうとする純さんを止めました。
しかし、病院にも母親が入院していることは確認できていると言い張る純さんに、根負けしたと言います。
「私と翔馬は裏で個人的にLINEしていましたが、純のことが心配でした。お母さんのお見舞いに行くと言っている日には、翔馬は仕事で寮に戻ってしまっているので、大学生の私がこっそり付いていくことにしました」
明らかに正気ではない様子の純さん。この後どうなってしまうのでしょうか。
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(園田亜真理)
※この物語はフィクションです。実在する人物・団体とは一切関係がありません
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この記事を書いたライター
園田亜真理
1993年10月5日、東京都生まれ。元インテリアショップ店員。駆け出しフリーWEBライター・エディター。フリーモデル。この先の時代に、結婚せずに女1人で生きていく方法を模索中。オカルト、ホラー、廃墟が好き。