待って!危ない!謎を解く友人がいる場所【LINE怖い話 #61/突然の謎解き企画 5】

友達からの奇妙なLINE、知らない人からの不思議なLINE……。普段何気なく使っているメッセージアプリに、違和感を覚えたことはありませんか?

それはもしかすると人ならざるものの仕業かもしれません。

連載「LINE怖い話」では、LINEにまつわる怖い話をお届けします。


「突然の謎解き企画」その5



謎のアカウントから謎解き企画の参加を促された絵里奈さん。

暗号を受け取り、麻耶さんと共有して解読を試みましたがうまくいかず、結局後日へ持ち越しとなりました。

翌日の土曜日、絵里奈さんは大学から出された課題を終わらせるため、レポート作成にいそしんでいました。

その合間の休憩時間に、スマホを覗きこんでは暗号を見つめる絵里奈さん。

“天にそびえる大木の下、小さな梅が夕日を追いかけ、魚が星を食べるとき、その後ろで悪魔が笑う。さあ、この場所を見つけられるかな?”

天にそびえるほどの大きさの木ってどこかにあったかな?梅が夕日を追いかける……?じゃあ梅の木ってこと?でも梅の木ってそんな大きなの日本にあったっけ……?

いくら考えても、答えを出すことができない絵里奈さん。

勉強熱心で読書もよくする絵里奈さんですが、この手の問題は苦手意識がありました。1度考え始めると思考が偏り、柔軟な発想ができなくなってしまう傾向があるからです。

「……まあ、いいか。どうせわけわかんない企画の謎解きだし」

結局、絵里奈さんは解読を諦め、課題づくりに専念することにしました。

しかし夜、絵里奈さんが入浴を終えて自室に戻るとスマートフォンに着信通知が届きます。

確認してみると、麻耶さんからのLINEメッセージでしたが、その内容に絵里奈さんは驚きました。



暗号の前半部分が解け、たまたま現地近くにいたという麻耶さん。文面から、テンションが上がっていることが想像できます。

しかし、この謎解きを企画しているのは素性も分からない見知らぬアカウント。むやみに現場に行くのは危険すぎると思った絵里奈さんは、急いで返信をします。

「ちょっと待って!危ないよ!」

すぐにそうメッセージを送りましたが、既読表示や返信はありませんでした。

このまま麻耶さんは謎を解き、アカウントが指定した場所を見つけてしまうのか。そして、見つけてしまった場合はどうなってしまうのか。

絵里奈さんの、眠れない夜が始まりました。



連載「LINE怖い話」は毎日更新中です。

(洞 怜子)

※この物語はフィクションです。実在する人物・団体とは一切関係がありません
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この記事を書いたライター

洞 怜子
怖い話を集めたり想像したり執筆したりするのが好きなホラー作家。

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