どういうこと?バーで出会った人の素性を聞いてみたら…【LINE怖い話 #54/さりげない助言 5】

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知らない人からLINEが来る。そんなゾッとする経験をしたことはありませんか?この連載では、LINEにまつわる怖い話をお届けします。
知らない人からLINEが来る。そんな経験をしたことはありませんか?

多くの人は、詐欺やいたずらだと思って無視してしまうでしょう。でも、中には違和感を覚えるものもあるようです。

LINEの向こう側にいるのは、人間なのでしょうか。それとも……。

連載「LINE怖い話」では、LINEにまつわる怖い話をお届けします。

「さりげない助言」その5


紗知さんは、とあるバーで篠原さんという男性と知り合い、その後LINEでやりとりをしています。

しかし篠原さんは、まるで紗知さんの行動を予知しているかのように助言することがあり、紗知さんはだんだん恐怖を覚えるようになりました。

元彼が数日前に事故に遭ったという噂を聞き、そのことを篠原さんに話しましたが、彼は「誰かが紗知さんのために復讐してくれたのかもね」と返してきました。

それまでの予知のような発言もあり、篠原さんを不気味に思うようになった紗知さん。

返信はせずに、とある人に連絡を取ってみようと思いました。

「連絡をしたのは、篠原さんと出会ったバーのバーテンダーの福田さんです。篠原さんとは前の仕事で繋がりがあったとかで、仲もよさそうだったし、何か知ってるかと思って」

しかし福田さんとのLINEで、衝撃的なことが明らかになりました。



紗知さんは篠原さんと思われる「(O_O)」のプロフィール画面を、福田さんにスクリーンショットで送りました。

しかし(O_O)は篠原さんではないと福田さんは言います。

「思い返せば、篠原さんと知り合った翌朝に来たLINEだったから、勝手に篠原さんだと思いこんでいただけで、断定できるものって実はなかったんですよね……」

福田さん曰く、篠原さんはLINEを交換したがっていましたが、紗知さんはもったいぶって教えなかったそうです。

そして、篠原さんは翌日も仕事があるからと、先に席を立ったとのことでした。

紗知さんは酔っ払っていて、その時の記憶はあまりありません。

では、今まで篠原さんだと思いこんでLINEをしていた「(O_O)」とはいったい何者なのでしょうか……。

混乱する紗知さんをよそに、福田さんは「もし紗知さんがよければ、篠原さんのLINEアカウント教えてもいいですか?彼、あのあとも紗知さんのことずっと気になってるみたいなんですよね」と言ってきました。

紗知さんはひとまず、本物の篠原さんにも一連のことを話してみることにしましたが……。


連載「LINE怖い話」は毎日更新中です。

(園田亜真理)

※この物語はフィクションです。実在する人物・団体とは一切関係がありません

この記事を書いたライター

園田亜真理
1993年10月5日、東京都生まれ。元インテリアショップ店員。駆け出しフリーWEBライター・エディター。フリーモデル。この先の時代に、結婚せずに女1人で生きていく方法を模索中。オカルト、ホラー、廃墟が好き。

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