どうなってるの…?かけ離れた人物像【LINE怖い話 #89/母と祖母 5】
友達からの奇妙なLINE、知らない人からの不思議なLINE…。普段何気なく使っているメッセージアプリに、違和感を覚えたことはありませんか?
それはもしかすると、人ならざるものが関係しているかもしれません。
連載「LINE怖い話」では、LINEにまつわる怖い話をお届けします。
遺品整理で出てきた、父方家族写真のアルバムの処分を母親に提案した美乃利さん。
しかし、処分することに突然母親が怒ったため、驚きつつも謝りましたが、その後母親からの連絡はありませんでした。
その翌日の朝。
眠りから覚めた美乃利さんでしたが、その瞬間に自分の体の異変に気づきました。
(…ヤバい、また熱上がった?)
そう思って起き上がりましたが、体中がダルく少しよろめいてしまう美乃利さん。
重い体を引きずりながら机まで歩き、置いておいた体温計を使って測温を行いました。
結果、体温は38.2℃。
(しまったなぁ…完全に油断してた…)
体調が回復し始めていたため、昨日と一昨日は自宅内とはいえ遊んでしまっていた美乃利さん。
さらに昨日の夜は夏ということもあり、布団をあまりかけずに眠ってしまったことがあだとなったようです。
(…さすがに連絡しておこう)
昨日怒らせてしまってから連絡がない母親でしたが、熱が再び上がったことは報告するべきだと判断し、美乃利さんはLINEでメッセージを送りました。
「…はぁ?」
意味がわかりませんでした。母親からのメッセージには不可解なことが多すぎます。
まず、美乃利さんが熱を出していたことは母親も知っているはずですが、文面からはまるで今日初めて知ったというような反応が読み取れます。
さらに2文目、自分のことを最低な母親と自虐しているように見えますが、美乃利さん1人で自宅療養する以外どうしようもないことは母親も知っているはず。
そして極めつけは“息子と結婚させるのは間違いだったかも”という文章。
LINEをしている相手は、明らかに美乃利さんの知っている母親ではありませんでした。
「え…何?何がどうなってるの!?」
頭がこんがらがった美乃利さんは、返事も打てずただただ画面を見つめることしかできませんでした…。
連載「LINE怖い話」は毎日更新中です。
(洞 怜子)
※この物語はフィクションです。実在する人物・団体とは一切関係がありません
それはもしかすると、人ならざるものが関係しているかもしれません。
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「母と祖母」その5
遺品整理で出てきた、父方家族写真のアルバムの処分を母親に提案した美乃利さん。
しかし、処分することに突然母親が怒ったため、驚きつつも謝りましたが、その後母親からの連絡はありませんでした。
その翌日の朝。
眠りから覚めた美乃利さんでしたが、その瞬間に自分の体の異変に気づきました。
(…ヤバい、また熱上がった?)
そう思って起き上がりましたが、体中がダルく少しよろめいてしまう美乃利さん。
重い体を引きずりながら机まで歩き、置いておいた体温計を使って測温を行いました。
結果、体温は38.2℃。
(しまったなぁ…完全に油断してた…)
体調が回復し始めていたため、昨日と一昨日は自宅内とはいえ遊んでしまっていた美乃利さん。
さらに昨日の夜は夏ということもあり、布団をあまりかけずに眠ってしまったことがあだとなったようです。
(…さすがに連絡しておこう)
昨日怒らせてしまってから連絡がない母親でしたが、熱が再び上がったことは報告するべきだと判断し、美乃利さんはLINEでメッセージを送りました。
「…はぁ?」
意味がわかりませんでした。母親からのメッセージには不可解なことが多すぎます。
まず、美乃利さんが熱を出していたことは母親も知っているはずですが、文面からはまるで今日初めて知ったというような反応が読み取れます。
さらに2文目、自分のことを最低な母親と自虐しているように見えますが、美乃利さん1人で自宅療養する以外どうしようもないことは母親も知っているはず。
そして極めつけは“息子と結婚させるのは間違いだったかも”という文章。
LINEをしている相手は、明らかに美乃利さんの知っている母親ではありませんでした。
「え…何?何がどうなってるの!?」
頭がこんがらがった美乃利さんは、返事も打てずただただ画面を見つめることしかできませんでした…。
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(洞 怜子)
※この物語はフィクションです。実在する人物・団体とは一切関係がありません
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この記事を書いたライター
洞 怜子
怖い話を集めたり想像したり執筆したりするのが好きなホラー作家。