預金にもリスクはつきもの!?今、投資が話題になっている理由【金融まなぶ Vol.4】
連載
金融まなぶ
2022年4月から、高校の家庭科の授業でお金について学ぶことになりました。家計管理やお金の使い方、貯め方、増やし方、借り方、金融トラブルなどについて、金融まなぶくんと一緒に勉強していきましょう!
こんにちは!金融まなぶです。前回は金融商品を選ぶために知っておきたいことを学びました。
今回は預金だけじゃなくて、どうして投資が必要なのか学んでいきましょう!
ここまで預金、株式、債券、投資信託がどんなものか説明しました。
預金は元本が保証されます。しかし、株式・債券・投資信託には保証がないため、元手よりもお金が減ってしまう可能性があります。
それでもその株式や債券を発行している会社に文句を言うことはできません。もうかっても損しても、それはあなたが決めたことであって、自己責任なのです。
これを聞いて「元手よりお金が減っても自己責任なのに、どうしてわざわざ株式・債券・投資信託を買わないといけないの?預金だけでいいじゃん」と思った方もいることでしょう。
「全て預金にしておけば、リスクはないよね」と考えた方も多いのではないでしょうか。
もちろん、株式、債券、投資信託などの元本が保証されていない金融商品にはリスクがありますから、預金だけを選ぶという方法ももちろんアリだと思います。
ただ「全て預金にしておけば、リスクはない」とは言い切れません。実は、投資をせず預金だけを選ぶことに伴うリスクもあるのです。
そのリスクとは何なのでしょうか?これから2つに分けて説明していきます。
銀行や信用金庫に預金をすると、利息というお金がもらえます。利息の金額は、金利と呼ばれるレートで計算されます。
現在、この金利が非常に低くなっています。今からおよそ30年前、1990年ごろの定期預金(1年)の金利はおよそ6パーセントでした。
つまり、100万円預ければ、1年で6万円もうかっていたということです。
2022年現在、定期預金の利率は0.002パーセントほど。
100万円預けても1年で20円しか増えないのです。昔と比べると、毎年6万円ほど損しているような気持ちになってしまう、そんな方も多いのではないでしょうか。
預金してもお金が増えない、それだけならまだ良いかもしれません。しかし、預金にはお金の価値が目減りしてしまうかもしれないリスクもあるのです。
「インフレ」という言葉を知っていますか?これは、ものの値段が上がり続ける状態のことを指します。
ものの値段が上がるというのは、言い換えるとお金の価値が下がるということ。
例えば、手元に100円があれば、100円のジュースを買うことができますね。
では、持っている金額が100円のまま、ジュースの値段が上がって200円になったらどうでしょう。お金が足りず、ジュースが買えなくなってしまいますよね。
持っているお金の額は同じなのに、ものの値段が上がると買えなくなってしまう……つまり、お金の価値が下がってしまうのです。
実際、日本ではさまざまなものの値段が少しずつ上がっています。
1990年には154円だった食パンの値段が、2020年には176円に上がっています。
また、外食でのコーヒーの値段も、1990年は350円だったのが、2020年には510円にまで上昇。
公衆浴場の価格も、1990年に310円だったものが2020年には470円にまで上がりました。
逆に安くなったものもありますが、食品や外食、サービスにかかるお金は、この30年で上がっているもののほうが多いです。
現在、預金でもらえる利息はとても少ないです。これからまたものの値段が上がってしまっても、その分を利息でまかなうことはできないでしょう。
だから、元本が割れてしまうリスクがあったとしても、もう少し大きくもうけられる可能性がある投資を選ぶのですね。
次回は、結局、どの金融商品がおすすめなのかを知っていきましょう!
(金融まなぶ)
今回は預金だけじゃなくて、どうして投資が必要なのか学んでいきましょう!
預金だけじゃダメ?投資が必要な理由
ここまで預金、株式、債券、投資信託がどんなものか説明しました。
預金は元本が保証されます。しかし、株式・債券・投資信託には保証がないため、元手よりもお金が減ってしまう可能性があります。
それでもその株式や債券を発行している会社に文句を言うことはできません。もうかっても損しても、それはあなたが決めたことであって、自己責任なのです。
これを聞いて「元手よりお金が減っても自己責任なのに、どうしてわざわざ株式・債券・投資信託を買わないといけないの?預金だけでいいじゃん」と思った方もいることでしょう。
「全て預金にしておけば、リスクはないよね」と考えた方も多いのではないでしょうか。
もちろん、株式、債券、投資信託などの元本が保証されていない金融商品にはリスクがありますから、預金だけを選ぶという方法ももちろんアリだと思います。
ただ「全て預金にしておけば、リスクはない」とは言い切れません。実は、投資をせず預金だけを選ぶことに伴うリスクもあるのです。
そのリスクとは何なのでしょうか?これから2つに分けて説明していきます。
預金だけを選ぶことのリスク
1.金利が非常に低い
銀行や信用金庫に預金をすると、利息というお金がもらえます。利息の金額は、金利と呼ばれるレートで計算されます。
現在、この金利が非常に低くなっています。今からおよそ30年前、1990年ごろの定期預金(1年)の金利はおよそ6パーセントでした。
つまり、100万円預ければ、1年で6万円もうかっていたということです。
2022年現在、定期預金の利率は0.002パーセントほど。
100万円預けても1年で20円しか増えないのです。昔と比べると、毎年6万円ほど損しているような気持ちになってしまう、そんな方も多いのではないでしょうか。
2.お金の価値が目減りしてしまうかも
預金してもお金が増えない、それだけならまだ良いかもしれません。しかし、預金にはお金の価値が目減りしてしまうかもしれないリスクもあるのです。
「インフレ」という言葉を知っていますか?これは、ものの値段が上がり続ける状態のことを指します。
ものの値段が上がるというのは、言い換えるとお金の価値が下がるということ。
例えば、手元に100円があれば、100円のジュースを買うことができますね。
では、持っている金額が100円のまま、ジュースの値段が上がって200円になったらどうでしょう。お金が足りず、ジュースが買えなくなってしまいますよね。
持っているお金の額は同じなのに、ものの値段が上がると買えなくなってしまう……つまり、お金の価値が下がってしまうのです。
実際、日本ではさまざまなものの値段が少しずつ上がっています。
1990年には154円だった食パンの値段が、2020年には176円に上がっています。
また、外食でのコーヒーの値段も、1990年は350円だったのが、2020年には510円にまで上昇。
公衆浴場の価格も、1990年に310円だったものが2020年には470円にまで上がりました。
逆に安くなったものもありますが、食品や外食、サービスにかかるお金は、この30年で上がっているもののほうが多いです。
現在、預金でもらえる利息はとても少ないです。これからまたものの値段が上がってしまっても、その分を利息でまかなうことはできないでしょう。
だから、元本が割れてしまうリスクがあったとしても、もう少し大きくもうけられる可能性がある投資を選ぶのですね。
次回は、結局、どの金融商品がおすすめなのかを知っていきましょう!
(金融まなぶ)
ライフスタイルに関する人気キーワード一覧
この記事を書いたライター
金融まなぶ
2022年4月から、高校の家庭科の授業でお金について学ぶことになりました。家計管理やお金の使い方、貯め方、増やし方、借り方、金融トラブルなどについて、金融まなぶくんと一緒に勉強していきましょう!