【女性心理】彼氏がいても「なぜかいまいちときめかない」気持ちの正体って?
交際3ヵ月にしてもうマンネリは悲しいですよね。彼氏をとっかえひっかえしたい時期もあると思いますが、でも恋愛も仕事も、信用を積み重ねないと見えない世界ってやっぱりあるから、3ヵ月といわず、1年2年と長く付き合いたいですよね。さて、今回は彼氏がいてもいまいちときめかない気持ちの正体ってなに?というテーマについて、一緒に見ていきたいと思います。
彼氏がいてもいまいちときめかない気持ちの正体とは、驚きの足りなさのことです。ふたりが出会ったとき、きっと驚き100%だったはずです。いや、そんなことはない。出会ったときは驚き20%くらいだった?
そういう人であっても、付き合い始めたその瞬間は、驚きが100%だったでしょう?彼がわたしのことを好きになってくれている――この事実に、あなたは心底驚いたはずです。彼があんなこともこんなこともしてくれた――この事実に、あなたの驚きは100%を超えて、恍惚としたはずです。それが今や……というのがマンネリですが、ではその驚きっていったいなんなのでしょうか?
驚きって、自分の世界が開かれたと感じる、その感覚のことです。誰にとっても世界とは、時間と空間によってできています。時間と空間の感覚のない世界を、わたしたちは想像できないから。
彼と付き合うことによって、あなたの世界が開かれたというのは彼と付き合うことによって、あなたの時間と空間が広がりを見せた、ということです。時間が広がるというのは、例えば過去の「ダメなわたし」に繋がれていた心が解き放たれ、未来を(あるいは永遠を!)感じられるようになった、つまり生きることに希望を持てるようになったということです。空間が広がるというのは、これまで感じたことのなかった感覚を感じたことで、自分が想像できる範囲や行動範囲が広がった、というような意味です。
例えば、サッカー好きの彼であれば彼と一緒にスタジアムに行ったことで、これまで知らなかった「人種」と会い、これまで知らなかった雰囲気を味わい、というような経験が、あなたの世界観を広げてくれた。それによってあなたは、生きる希望を持つことができた、ということです。
マンネリの状態というのは、時間と空間の感覚が錆びついてしまったということです。
――彼と付き合っていても同じ毎日の繰り返し……デートといえば近所にちょこっと行って、彼の部屋でやることをやって、また月曜日になって……みたいな繰り返しでつまらないな……もっとほかにパッとした恋がないかな。こういう感覚をマンネリといいますよね?
「もう彼がわたしの世界を開いてくれない」からマンネリになった、というのが、きっと多くの人の言い分だと思います。でもそこには、ひとつ、おそらく多くの人が誤解していることが含まれています。それは、「あなたが自分の人生に自分で絶望しているからマンネリになった」という事実です。つまり、彼が開いてくれたかのような、交際当初の世界の広がりにあなたがときめいたというのは、実はあなたが希望を自家発電した、ということなのです。だから、同様にときめかなくなった、というのも、あなたが自分の人生における希望の灯りを自ら消した、ということなのです。
要するに、彼氏とマンネリ化したというのは、彼氏の問題ではなく、あなた自身の問題なのです。彼にとっても同じですよ。彼が最近いまいち元気がない、わたしに飽きているように見える、というのは、彼女であるあなたの女としての魅力がなくなったわけでもなんでもなく、単純に彼が彼自身の人生に対して、希望を自家発電できなくなった、ということなのです。
では、どうすれば希望を自家発電することができるのでしょうか?言い方を換えると、どうすれば脱マンネリできるのでしょうか?答えは簡単ですよね。お互いに自分の世界を開くなにかをすればいい、というのが答えです。世界を開くというのは、先に書いたように驚きがそうしてくれるわけだから、カップルでお互いに、なにかに驚くといいのです。そしたら簡単に絶望は消え、希望が芽生え、マンネリはどこかに消え去ってくれます。それって、具体的になにをすればいいのでしょうか?
これについても答えは簡単で、ふたりで新しい経験をすればいいのです。簡単にできることから順にいえば、ふたりで、行ったことのない近所の飲食店に行くといいです。新しいお店に入ると、はじめて目にするものばかりで驚きの連続ですよね?
もう少し時間とお金のかかることを言えば、ふたりで近場の温泉にでも行くといいです。普段運転しない車を運転して、普段入らない高速道路のサービスエリアで、普段食べることのないフランクフルトを食べて……というような「初物づくし」をするといいのです。そうすることで、あなたはあなた自身に驚き、その結果、新しいあなたの世界を開きます。彼は彼自身に驚き、その結果、新しい彼の世界を開きます。つまり、お互いに新しい世界を経験することが脱マンネリになるのです。
というようなことを「ただのきれいごと」と感じる人もいると思うので、繰り返しになりますが付言します。
彼とはもうマンネリを卒業できないかもしれないと思って、3ヵ月そこそこで別れる人というのは、自分が自分の人生に絶望していることを知らない人です。じつは絶望していることに気づいていない人なのです。
そういう人はこう思っています――毎日なんとなく楽しいけど、なんとなく淋しい。彼氏がいてなんとなく幸せだけど、もっと他の幸せがここではないどこかにあるはず。恋愛のみならず、仕事も、まあまあ楽しいけど、でもここではないどこかもっとやりがいを感じる仕事があるはず、と――。そういう気持ちって、ぜんぶ絶望なんです。彼や恋愛や仕事に絶望しているのではなくて、自分に絶望しているのです。
絶望って端的にいえば、これ以上驚けない驚けなさのことです。毎日がなんとなくパッとしないとか、彼氏がいてもなんとなく淋しいというのは、「今以上に驚けない、その驚けなさをどうすることもできない自分」に、自分でがっかりしている、ということなのです。そういう人は誰と付き合っても、3ヵ月くらいでマンネリに陥ります。3ヵ月で別れないのなら、3年ほど「だらだらと」交際して結局、結婚する・しないで葛藤して、あげく、別れます。なぜなら彼女は、自分に絶望しているからです。
希望を持つことです。希望を持とうと思えば、常になにかを感じることです。空を見上げて「地球、すばらしい」と感じることです。おいしいものを食べて「これおいしいね」と思うことです。音楽を聴いて、自分が感じたことを大切にすることです。感じたことが他人と違っていても、別にいいじゃないですか。他人と違っていそうなことを、隠そうとするところから絶望は生まれます。マンネリは生まれます。「感じること」を素直に大切にすることが、脱マンネリの、最も簡単な方法なのです。
※参考 『自分を愛する方法』ひとみしょう(玄文社)2020
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(ひとみしょう/作家・コラムニスト)
彼氏がいてもときめかない気持ちの正体とは?
彼氏がいてもいまいちときめかない気持ちの正体とは、驚きの足りなさのことです。ふたりが出会ったとき、きっと驚き100%だったはずです。いや、そんなことはない。出会ったときは驚き20%くらいだった?
そういう人であっても、付き合い始めたその瞬間は、驚きが100%だったでしょう?彼がわたしのことを好きになってくれている――この事実に、あなたは心底驚いたはずです。彼があんなこともこんなこともしてくれた――この事実に、あなたの驚きは100%を超えて、恍惚としたはずです。それが今や……というのがマンネリですが、ではその驚きっていったいなんなのでしょうか?
驚きとは自分の世界が開かれたと感じる感覚
驚きって、自分の世界が開かれたと感じる、その感覚のことです。誰にとっても世界とは、時間と空間によってできています。時間と空間の感覚のない世界を、わたしたちは想像できないから。
彼と付き合うことによって、あなたの世界が開かれたというのは彼と付き合うことによって、あなたの時間と空間が広がりを見せた、ということです。時間が広がるというのは、例えば過去の「ダメなわたし」に繋がれていた心が解き放たれ、未来を(あるいは永遠を!)感じられるようになった、つまり生きることに希望を持てるようになったということです。空間が広がるというのは、これまで感じたことのなかった感覚を感じたことで、自分が想像できる範囲や行動範囲が広がった、というような意味です。
例えば、サッカー好きの彼であれば彼と一緒にスタジアムに行ったことで、これまで知らなかった「人種」と会い、これまで知らなかった雰囲気を味わい、というような経験が、あなたの世界観を広げてくれた。それによってあなたは、生きる希望を持つことができた、ということです。
おそらく多くの人が誤解していること
マンネリの状態というのは、時間と空間の感覚が錆びついてしまったということです。
――彼と付き合っていても同じ毎日の繰り返し……デートといえば近所にちょこっと行って、彼の部屋でやることをやって、また月曜日になって……みたいな繰り返しでつまらないな……もっとほかにパッとした恋がないかな。こういう感覚をマンネリといいますよね?
「もう彼がわたしの世界を開いてくれない」からマンネリになった、というのが、きっと多くの人の言い分だと思います。でもそこには、ひとつ、おそらく多くの人が誤解していることが含まれています。それは、「あなたが自分の人生に自分で絶望しているからマンネリになった」という事実です。つまり、彼が開いてくれたかのような、交際当初の世界の広がりにあなたがときめいたというのは、実はあなたが希望を自家発電した、ということなのです。だから、同様にときめかなくなった、というのも、あなたが自分の人生における希望の灯りを自ら消した、ということなのです。
ときめかない気持ちから脱出する方法
要するに、彼氏とマンネリ化したというのは、彼氏の問題ではなく、あなた自身の問題なのです。彼にとっても同じですよ。彼が最近いまいち元気がない、わたしに飽きているように見える、というのは、彼女であるあなたの女としての魅力がなくなったわけでもなんでもなく、単純に彼が彼自身の人生に対して、希望を自家発電できなくなった、ということなのです。
では、どうすれば希望を自家発電することができるのでしょうか?言い方を換えると、どうすれば脱マンネリできるのでしょうか?答えは簡単ですよね。お互いに自分の世界を開くなにかをすればいい、というのが答えです。世界を開くというのは、先に書いたように驚きがそうしてくれるわけだから、カップルでお互いに、なにかに驚くといいのです。そしたら簡単に絶望は消え、希望が芽生え、マンネリはどこかに消え去ってくれます。それって、具体的になにをすればいいのでしょうか?
ふたりで新しい経験をしよう!
これについても答えは簡単で、ふたりで新しい経験をすればいいのです。簡単にできることから順にいえば、ふたりで、行ったことのない近所の飲食店に行くといいです。新しいお店に入ると、はじめて目にするものばかりで驚きの連続ですよね?
もう少し時間とお金のかかることを言えば、ふたりで近場の温泉にでも行くといいです。普段運転しない車を運転して、普段入らない高速道路のサービスエリアで、普段食べることのないフランクフルトを食べて……というような「初物づくし」をするといいのです。そうすることで、あなたはあなた自身に驚き、その結果、新しいあなたの世界を開きます。彼は彼自身に驚き、その結果、新しい彼の世界を開きます。つまり、お互いに新しい世界を経験することが脱マンネリになるのです。
それはただのきれいごと?
というようなことを「ただのきれいごと」と感じる人もいると思うので、繰り返しになりますが付言します。
彼とはもうマンネリを卒業できないかもしれないと思って、3ヵ月そこそこで別れる人というのは、自分が自分の人生に絶望していることを知らない人です。じつは絶望していることに気づいていない人なのです。
そういう人はこう思っています――毎日なんとなく楽しいけど、なんとなく淋しい。彼氏がいてなんとなく幸せだけど、もっと他の幸せがここではないどこかにあるはず。恋愛のみならず、仕事も、まあまあ楽しいけど、でもここではないどこかもっとやりがいを感じる仕事があるはず、と――。そういう気持ちって、ぜんぶ絶望なんです。彼や恋愛や仕事に絶望しているのではなくて、自分に絶望しているのです。
隠そうとするところからマンネリは生まれる
絶望って端的にいえば、これ以上驚けない驚けなさのことです。毎日がなんとなくパッとしないとか、彼氏がいてもなんとなく淋しいというのは、「今以上に驚けない、その驚けなさをどうすることもできない自分」に、自分でがっかりしている、ということなのです。そういう人は誰と付き合っても、3ヵ月くらいでマンネリに陥ります。3ヵ月で別れないのなら、3年ほど「だらだらと」交際して結局、結婚する・しないで葛藤して、あげく、別れます。なぜなら彼女は、自分に絶望しているからです。
希望を持つことです。希望を持とうと思えば、常になにかを感じることです。空を見上げて「地球、すばらしい」と感じることです。おいしいものを食べて「これおいしいね」と思うことです。音楽を聴いて、自分が感じたことを大切にすることです。感じたことが他人と違っていても、別にいいじゃないですか。他人と違っていそうなことを、隠そうとするところから絶望は生まれます。マンネリは生まれます。「感じること」を素直に大切にすることが、脱マンネリの、最も簡単な方法なのです。
※参考 『自分を愛する方法』ひとみしょう(玄文社)2020
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(ひとみしょう/作家・コラムニスト)
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この記事を書いたライター
ひとみしょう
作家/コラムニスト/作詞家。キルケゴール哲学をベースに、なんとなく淋しい人に向けた希望論&恋愛論『自分を愛する方法』を上梓。全国の書店等で発売中。『ひとみしょうのお悩み解決』『ひとみしょうの男って実は』(Grapps)など連載多数。日本自殺予防学会会員。キルケゴール協会会員。