【男の本音】彼女に「夢中じゃない」ように見える彼氏の心理とは?
彼女に夢中じゃないように見える彼氏とは、態度がクールに見える彼氏のことです。きっと彼女は、彼のクールさに惹かれて交際を決意したことでしょう。「ねえ、付き合ってよ、ねえ~、ぼく君のことが好きなんだよぅ~」などと、ベタベタいちゃいちゃしてくる男性ではなく、「え?俺のことが好きなの?あっそう」みたいな冷たそうな彼の態度が好きで付き合ったでしょう?
そんな「男らしい」男性を彼氏に選んだら、もれなく「彼が私に夢中じゃないんですが」といった悩みがついてきますね。他のカップルはラブラブしてて、結婚のことを話しているというのに、私の彼は……みたいな。
さて、今回は、彼女に夢中じゃないように見える彼の本音について、一緒に見ていきたいと思います。
彼女のことが好きなのに、彼女に対する態度が冷たそうに見える彼氏とは、真面目で深刻な男性だということです。真面目というのはつまり、男性として「やるべきこと」を彼なりに一所懸命やっている、ということ。
男性としてやるべきことといえば、例えば仕事です。女性も熱心に仕事をしているはずですが、男性は女性よりも深刻です。なぜなら彼は、「結婚したら俺が家族を養わなくてはならない」と思っているからです。
この男女平等社会において、結婚したら男女が平等にお金を持ち寄って家庭を運営していこう、というのでもいいと思うんですよ。でもなぜか、女性は結婚相手に経済的な安定を求めますね。「私は働くから、あなたは家事をして」と言う女性は少ないじゃないですか。
そういう女性の傾向を、男性は知っているんですね。別の言い方をすれば「お金がない男はモテない」という端的な事実を、男性は知っているのです。だから「恋愛よりも仕事」と彼は思って、より深刻になって働くのです。そのため彼女が「ねえ、私のこと好き?好きなら毎晩おやすみメールくらいしてよ」と言ったところで、彼は「メールすることを覚えてたらメールするわ」と言うのです。なぜ「覚えてたら」なのか?仕事のことで頭がいっぱいだからです。言うまでもなく、「彼女のことが好きで、彼女に愛想を尽かされたくないから」彼は仕事のことで頭がいっぱいなのです。
とは言うものの、世の中には仕事と恋愛を両立させているように見える彼氏だっていますね。会社のデスクで深夜、彼女に対しておやすみメールを打ちながら、もう片方の手でパンをかじりながら、頭の中では仕事の段取りをしているような器用な男性です。
あるいは、デートにおいて彼女に「かわいいね」と言いながら、横目で和菓子屋のショーウィンドウを見ながら「来週の出張のとき、お客さんにここの和菓子屋の菓子折りを手土産に持って行こうかな」とかと考える男性。
要するに仕事ができて、女性に対して器用で気が利く男、というわけですが、そういう男性は少数です。彼らは、生まれつきコミュニケーション能力が高いのです。それ以外の「その他大勢」の男性は、そうはいかないのです。仕事をしないと彼女に愛想を尽かされると思えば、仕事のことで頭がいっぱいになって、どうしても彼女に対して気の利いたことができないのです。
でも冒頭に書いたように、そういう彼のことを好きになったのは、他でもないあなたですよね。「ねえ、俺のこと好き?好きでしょう?なら付き合ってよ。ねえ、お願い~」などと言う女々しい男子に見向きもしないあなたが、不器用な彼を選んだ、ということでしょ?恋愛って難しいですよね。AとBの両方の要素を兼ね備えている男性はすでに完売しており、AかBどちらかの要素しか持っていない男性の中からしか彼氏を選べないという。
でも、それでいいんだと思いますよ。
仕事もできて女性に対してもマメな男性って、やっぱりどこかで浮気するんですよ。彼の理性がお利口さんであっても、それに輪をかけてあの手この手でお利口さんの彼を浮気や不倫に引きずり込む女性が、世の中にはいるのです。そのような危険にさらされるAとB両方を持つ彼氏ではなく、AかBいずれかしか持っていない平和な彼氏と付き合って結婚した方が幸せかもしれないですよ。
ところで、彼女のことが好きなのに、彼女に対する態度が冷たそうに見える彼氏は、2種類に分類することができます。1つは、恋愛が長続きする男性。もう1つは、恋愛が長続きしない男性です。それぞれのケースについて、以下に少し解説をしましょう。
まず、恋愛が長続きしない男性について。この種の彼は、彼女のことが好きです。当然ながらだからこそ付き合っています。でも、感情表現というものをあまりしません。だから、彼女のことが好きなのに、彼女に対する態度が冷たそうに見えます。
そうなると、必然的に彼女の彼氏に対する態度が「濃く」なりますね。具体的には、彼に「私のこと好き?」と何回も聞くとか。「私がLINEしたら1分以内に返信して!」と言うとか。
彼はそのような彼女にやがて、「めんどくさい」と思うようになります。なぜなら、彼は彼女のことが好きなのにその本心を疑われているように感じるからです。
好きだと思っている相手に「本当に好き?」などと疑われても、「本当に好き」を証明する手立てがないんですね。彼のみならず、人って「それって本当に本当?」と疑われたとき、証明できないのです。ちょうど「あなたがあなたであることを証明してください」と言われて途方に暮れるのと同様、好きという気持ちを証明する方法を、ふつう、私たちは持たないのです。
彼がブランドもののバッグを買ってくれたから「好き」が証明された?まあ、そう思う人もいると思いますが、そうじゃなくて、本質的に証明なんかできっこないでしょ?という話をしています。証明できないことを彼女に疑われると、やがて彼はめんどくさくなってきて「なら別れてくれても全然OK」と思うようになります。で、実際に「その日」はやってきます。
もとはと言えば、感情表現に乏しい彼が良くないんですよ。男性は不器用だといえど、やっぱりある程度は女心を理解して、適宜「好き」とか「愛してる」とかと感情を表現しないと、彼女がつらいですからね。でもね「彼はそういう男なのだ」というのを理解したうえで付き合わなかった彼女も、良くないといえば良くないのです。
次に、彼女のことが好きなのに彼女に対する態度が冷たそうに見える彼氏が、彼女と長続きするケースについて。この場合は、一見彼女に対する態度が冷たそうに見える彼は、実は彼女がなにを考えているのか、何に不安や不満を抱いているのか、ちゃんとわかっているのです。
彼女が、例えば「好きと言ってくれないこと」に不満や不安を覚えているというのを実はちゃんと知っているのです。でも「言うのが恥ずかしいから」言わないのです。さらに彼は、恥ずかしいから言わない、言えないことを申し訳ないと思っているのです。
要するに彼女の思うままの恋愛を実現させてあげたいけど、恥ずかしいからつい無口になってしまってごめん、と彼は思っているのです。俺は彼女に付き従うから、と思っているのです。このことを図式化して言うなら、この彼氏と彼女の関係は、彼女の方が立場が上で彼氏が下です。また、そのような上下関係を彼もわかっていて了承しているのです。
彼氏の態度がクールであってもホットであっても、恋愛って彼女が彼氏の首根っこを押さえておくと、たいていうまくいくようになっています。首根っこを押さえるという言い方には「彼は感情表現が苦手な人なのだ」という、割り切った見方も含まれます。
そういう見方ができない彼女、すなわち、態度が冷たい彼氏に対して「私のことが好きじゃないの?」とか「好きなら好きとLINEしろ」とブチ切れる彼女というのは彼氏の首根っこを押さえ切れていないので、やがて破局するのです。「彼はこういう性格の持ち主なんだ。ならば、私はこういう態度に出よう」こういう臨機応変な攻め方が、結果的に「ふたりに」しあわせをもたらすのです。
(ひとみしょう/作家・コラムニスト)
そんな「男らしい」男性を彼氏に選んだら、もれなく「彼が私に夢中じゃないんですが」といった悩みがついてきますね。他のカップルはラブラブしてて、結婚のことを話しているというのに、私の彼は……みたいな。
さて、今回は、彼女に夢中じゃないように見える彼の本音について、一緒に見ていきたいと思います。
態度がクールに見える男性は真面目で深刻
彼女のことが好きなのに、彼女に対する態度が冷たそうに見える彼氏とは、真面目で深刻な男性だということです。真面目というのはつまり、男性として「やるべきこと」を彼なりに一所懸命やっている、ということ。
男性としてやるべきことといえば、例えば仕事です。女性も熱心に仕事をしているはずですが、男性は女性よりも深刻です。なぜなら彼は、「結婚したら俺が家族を養わなくてはならない」と思っているからです。
この男女平等社会において、結婚したら男女が平等にお金を持ち寄って家庭を運営していこう、というのでもいいと思うんですよ。でもなぜか、女性は結婚相手に経済的な安定を求めますね。「私は働くから、あなたは家事をして」と言う女性は少ないじゃないですか。
そういう女性の傾向を、男性は知っているんですね。別の言い方をすれば「お金がない男はモテない」という端的な事実を、男性は知っているのです。だから「恋愛よりも仕事」と彼は思って、より深刻になって働くのです。そのため彼女が「ねえ、私のこと好き?好きなら毎晩おやすみメールくらいしてよ」と言ったところで、彼は「メールすることを覚えてたらメールするわ」と言うのです。なぜ「覚えてたら」なのか?仕事のことで頭がいっぱいだからです。言うまでもなく、「彼女のことが好きで、彼女に愛想を尽かされたくないから」彼は仕事のことで頭がいっぱいなのです。
平和な彼氏と付き合って結婚した方が幸せかも
とは言うものの、世の中には仕事と恋愛を両立させているように見える彼氏だっていますね。会社のデスクで深夜、彼女に対しておやすみメールを打ちながら、もう片方の手でパンをかじりながら、頭の中では仕事の段取りをしているような器用な男性です。
あるいは、デートにおいて彼女に「かわいいね」と言いながら、横目で和菓子屋のショーウィンドウを見ながら「来週の出張のとき、お客さんにここの和菓子屋の菓子折りを手土産に持って行こうかな」とかと考える男性。
要するに仕事ができて、女性に対して器用で気が利く男、というわけですが、そういう男性は少数です。彼らは、生まれつきコミュニケーション能力が高いのです。それ以外の「その他大勢」の男性は、そうはいかないのです。仕事をしないと彼女に愛想を尽かされると思えば、仕事のことで頭がいっぱいになって、どうしても彼女に対して気の利いたことができないのです。
でも冒頭に書いたように、そういう彼のことを好きになったのは、他でもないあなたですよね。「ねえ、俺のこと好き?好きでしょう?なら付き合ってよ。ねえ、お願い~」などと言う女々しい男子に見向きもしないあなたが、不器用な彼を選んだ、ということでしょ?恋愛って難しいですよね。AとBの両方の要素を兼ね備えている男性はすでに完売しており、AかBどちらかの要素しか持っていない男性の中からしか彼氏を選べないという。
でも、それでいいんだと思いますよ。
仕事もできて女性に対してもマメな男性って、やっぱりどこかで浮気するんですよ。彼の理性がお利口さんであっても、それに輪をかけてあの手この手でお利口さんの彼を浮気や不倫に引きずり込む女性が、世の中にはいるのです。そのような危険にさらされるAとB両方を持つ彼氏ではなく、AかBいずれかしか持っていない平和な彼氏と付き合って結婚した方が幸せかもしれないですよ。
恋愛が長続きしない男性の特徴について
ところで、彼女のことが好きなのに、彼女に対する態度が冷たそうに見える彼氏は、2種類に分類することができます。1つは、恋愛が長続きする男性。もう1つは、恋愛が長続きしない男性です。それぞれのケースについて、以下に少し解説をしましょう。
まず、恋愛が長続きしない男性について。この種の彼は、彼女のことが好きです。当然ながらだからこそ付き合っています。でも、感情表現というものをあまりしません。だから、彼女のことが好きなのに、彼女に対する態度が冷たそうに見えます。
そうなると、必然的に彼女の彼氏に対する態度が「濃く」なりますね。具体的には、彼に「私のこと好き?」と何回も聞くとか。「私がLINEしたら1分以内に返信して!」と言うとか。
彼はそのような彼女にやがて、「めんどくさい」と思うようになります。なぜなら、彼は彼女のことが好きなのにその本心を疑われているように感じるからです。
好きだと思っている相手に「本当に好き?」などと疑われても、「本当に好き」を証明する手立てがないんですね。彼のみならず、人って「それって本当に本当?」と疑われたとき、証明できないのです。ちょうど「あなたがあなたであることを証明してください」と言われて途方に暮れるのと同様、好きという気持ちを証明する方法を、ふつう、私たちは持たないのです。
彼がブランドもののバッグを買ってくれたから「好き」が証明された?まあ、そう思う人もいると思いますが、そうじゃなくて、本質的に証明なんかできっこないでしょ?という話をしています。証明できないことを彼女に疑われると、やがて彼はめんどくさくなってきて「なら別れてくれても全然OK」と思うようになります。で、実際に「その日」はやってきます。
もとはと言えば、感情表現に乏しい彼が良くないんですよ。男性は不器用だといえど、やっぱりある程度は女心を理解して、適宜「好き」とか「愛してる」とかと感情を表現しないと、彼女がつらいですからね。でもね「彼はそういう男なのだ」というのを理解したうえで付き合わなかった彼女も、良くないといえば良くないのです。
恋愛が長続きする男性の特徴について
次に、彼女のことが好きなのに彼女に対する態度が冷たそうに見える彼氏が、彼女と長続きするケースについて。この場合は、一見彼女に対する態度が冷たそうに見える彼は、実は彼女がなにを考えているのか、何に不安や不満を抱いているのか、ちゃんとわかっているのです。
彼女が、例えば「好きと言ってくれないこと」に不満や不安を覚えているというのを実はちゃんと知っているのです。でも「言うのが恥ずかしいから」言わないのです。さらに彼は、恥ずかしいから言わない、言えないことを申し訳ないと思っているのです。
要するに彼女の思うままの恋愛を実現させてあげたいけど、恥ずかしいからつい無口になってしまってごめん、と彼は思っているのです。俺は彼女に付き従うから、と思っているのです。このことを図式化して言うなら、この彼氏と彼女の関係は、彼女の方が立場が上で彼氏が下です。また、そのような上下関係を彼もわかっていて了承しているのです。
恋愛が長続きするカップルの秘訣はこれ!
彼氏の態度がクールであってもホットであっても、恋愛って彼女が彼氏の首根っこを押さえておくと、たいていうまくいくようになっています。首根っこを押さえるという言い方には「彼は感情表現が苦手な人なのだ」という、割り切った見方も含まれます。
そういう見方ができない彼女、すなわち、態度が冷たい彼氏に対して「私のことが好きじゃないの?」とか「好きなら好きとLINEしろ」とブチ切れる彼女というのは彼氏の首根っこを押さえ切れていないので、やがて破局するのです。「彼はこういう性格の持ち主なんだ。ならば、私はこういう態度に出よう」こういう臨機応変な攻め方が、結果的に「ふたりに」しあわせをもたらすのです。
(ひとみしょう/作家・コラムニスト)
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この記事を書いたライター
ひとみしょう
作家/コラムニスト/作詞家。キルケゴール哲学をベースに、なんとなく淋しい人に向けた希望論&恋愛論『自分を愛する方法』を上梓。全国の書店等で発売中。『ひとみしょうのお悩み解決』『ひとみしょうの男って実は』(Grapps)など連載多数。日本自殺予防学会会員。キルケゴール協会会員。