彼氏の元カノと自分を比較してしまう…つらくてしんどい気持ちを解消する方法
彼氏の元カノと自分とをつい比較してしまって自信が持てない…。そんな女性が多いそうです。今回はその原因と対処法について一緒に見ていきたいと思います。
彼の元カノはものすごく頭が良くて、ルックスもスタイルも良くて、性格も良くて……となれば、敗北宣言するしかない、ということでは決してありません。まずは「比較」について見ていきましょう。
人はなぜ自分と他者を比較してしまうのでしょうか。答えは「知ってしまったから」です。
彼の彼女という同じ土俵に属する者として、その土俵にかつていた他者を知ってしまったら、誰だって、自分とその他者を比較してしまいますよね。
転職と同じです。転職して入った会社の前任者と、自分とをつい比較してしまう。比較しないまでも、上司や同僚は比較しているのだろうな、と思ってしまう――これとまったく同じです。
情報が頭の中に入ってしまえば、もう、無意識のうちに私はあの子に勝った・負けたと比較してしまう――これって、いいとか悪いという域を超えていることです。
情報が脳に入ってしまえば、人はいたってふつうに「そうする」という「だけ」のことです。しかし、その時自信を失くす人と、そうではない人とに分かれます。
自信を失くす人というのは、自分に絶望している人です。
言い方を換えると、毎日生きているだけでなんとなくさびしいと思っている人。絶えず周囲を気にする人。世間になんとなく馴染めていない人。自己肯定感が低い人。
そういう人は、常に別の人間になりたいと思っています。仕事が充実していて、そこそこ自由に使えるお金があって、リア充の友だちと楽しく遊んで……みたいな自分になりたいと思っています。
その、なりたい自分とは端的に彼の元カノなのです。
だって、彼の元カノが暗い性格で、美しくなく非リア充で…ということなら、比較した結果あなたは自信を失くさないですよね?「勝った!」と思いますよね。
つまり、あなたがなりたい自分とは、彼の元カノなのです。だから比較した結果、自信を失くしてしまうのです。
ちなみに、男性が彼女の元カレと自分とを比較して自信を喪失することはあまりありません。
自分より元カレの方がお給料が高いとか、イケメンだとかそう思うことはありますよ。知ってしまった以上どうしても、つい、頭の中で比較してしまうから。でもだからといって、自信喪失ということにはならない。
男性が、彼女の元カレと自分を比較して嫌な気持ちになるのは、元カレの方が明らかに「格下」とわかった時です。格が上とか下というのは、あまり褒められた評価基準ではありません。差別的な善くない基準です。
しかし、人によっては自分の方が高給取りで、彼女の元カレはフリーター……、となれば自分の方が「格」が上だと判断します。その瞬間嫌な気分になるのです。
ではどうすれば、自信を失くすことなく普通に楽しく恋愛できるのでしょうか?1つには、彼は何も元カノが最高とは思っていないという事実を知ることです。
たとえば、元カノがルックスもスタイルも良く、頭も良く、料理上手で、気が利いて、仕事もできる人だったとしましょう。そのような完璧な女性のことを、彼は例えば一緒にいるとちょっと窮屈だと感じていたのです。だから別れたのです。
女性は同性である彼の元カノのことしか視界に入っていないと思います。だから、元カノと自分を比較して自信を失くす。場合によっては、元カノに嫉妬する。
でも、彼の本音はなにも元カノが最高の女というわけではないというところにあります。
言い方を換えると今カノは今カノでいい女性だし、元カノは元カノでいい女性だったと思っている。つまり「みなそれぞれにいい女性だ」と彼は思っている。だから今、彼は今カノ=あなたと付き合っている、ということなのです。
さらに言うと、彼は自分と元カノを比較する今カノが嫌いです。今カノのことが嫌いなのではなくて、比較するという行為が嫌なのです。
だって、彼にとって元カノとは済んだことなわけです。なんらか合わないところがあったからお別れした相手なのです。その済んだことを今カノが掘り返して、自信なさげにしている――こういうのを見ることほど、男にとって嫌なことはないのです。
その意味において、元カノと自分を比較して自信を失くすという行為は、時間と労力の無駄と言えるかもしれません。その時間と労力を使って、彼と楽しくデートしよう!というようなものです。
ということなので、比較してしまう自分を克服する方法の1つは、彼の本音を知る、ということです。知れば比較するという行為そのものが、意味のないものに思えてきますよね。
2つ目も知ればどうにかなる、というものです。つまり、あなたにはあって元カノにはないものを知ればいい、ということです。
元カノがいかに完璧な女であったとしても、彼はそこになんらか欠損を感じたから、元カノとお別れしました。その欠損とは、目に見えないものです。
たとえば、元カノの方がいい企業に勤めているというのは目に見えますね。
そうではなくて、例えば元カノと一緒にいても安らぎを覚えない、という場合の安らぎ。これは目に見せませんね。男性が付き合うか別れるかを決める究極の基準って、安らぎなんです。
ルックスがいいとか、性格がいいとか、そういうところでも判断しますよ。でもしかし、最後はその人と一緒にいて落ち着くかどうか、安らげるかどうかなのです。
安らぎがなかったから、彼は元カノと別れた。安らげるから今カノ、つまりあなたと付き合っている。こういうことです。
自分と他者を比較して、自信を失くしてしまうというのはご承知のとおり、心理学や自己啓発が得意とするテーマです。
しかし、今回の元カノと自分との比較においては、心理学も自己啓発も別にどうでもいいのです。なぜなら、恋愛とは今やっていることがすべてでしかないからです。
元カノが今、彼にいかに未練たらたらであっても、元カノは今、彼と一緒にいることはできません。今、彼の隣にいるのは、他でもないあなたです。
そう!あなたは元カノにすでに勝っているのです!恋愛っていかに相手のことを思うかが全てではないのです。今ここに存在していること。これが恋愛のすべてなのです。
今、彼氏のそばに存在しているのは誰ですか?あなたですよね。あなたはそのままで、すでに元カノに勝っているのです。こんなに素晴らしい事実って、ちょっと他にないと思いませんか?
(ひとみしょう/作家・コラムニスト)
彼の元カノはものすごく頭が良くて、ルックスもスタイルも良くて、性格も良くて……となれば、敗北宣言するしかない、ということでは決してありません。まずは「比較」について見ていきましょう。
人はなぜ自分と他者を比較してしまうのか
人はなぜ自分と他者を比較してしまうのでしょうか。答えは「知ってしまったから」です。
彼の彼女という同じ土俵に属する者として、その土俵にかつていた他者を知ってしまったら、誰だって、自分とその他者を比較してしまいますよね。
転職と同じです。転職して入った会社の前任者と、自分とをつい比較してしまう。比較しないまでも、上司や同僚は比較しているのだろうな、と思ってしまう――これとまったく同じです。
情報が頭の中に入ってしまえば、もう、無意識のうちに私はあの子に勝った・負けたと比較してしまう――これって、いいとか悪いという域を超えていることです。
情報が脳に入ってしまえば、人はいたってふつうに「そうする」という「だけ」のことです。しかし、その時自信を失くす人と、そうではない人とに分かれます。
彼氏の元カノになりたいと思っているから
自信を失くす人というのは、自分に絶望している人です。
言い方を換えると、毎日生きているだけでなんとなくさびしいと思っている人。絶えず周囲を気にする人。世間になんとなく馴染めていない人。自己肯定感が低い人。
そういう人は、常に別の人間になりたいと思っています。仕事が充実していて、そこそこ自由に使えるお金があって、リア充の友だちと楽しく遊んで……みたいな自分になりたいと思っています。
その、なりたい自分とは端的に彼の元カノなのです。
だって、彼の元カノが暗い性格で、美しくなく非リア充で…ということなら、比較した結果あなたは自信を失くさないですよね?「勝った!」と思いますよね。
つまり、あなたがなりたい自分とは、彼の元カノなのです。だから比較した結果、自信を失くしてしまうのです。
男性が彼女の元カレと自分を比較することは少ない
ちなみに、男性が彼女の元カレと自分とを比較して自信を喪失することはあまりありません。
自分より元カレの方がお給料が高いとか、イケメンだとかそう思うことはありますよ。知ってしまった以上どうしても、つい、頭の中で比較してしまうから。でもだからといって、自信喪失ということにはならない。
男性が、彼女の元カレと自分を比較して嫌な気持ちになるのは、元カレの方が明らかに「格下」とわかった時です。格が上とか下というのは、あまり褒められた評価基準ではありません。差別的な善くない基準です。
しかし、人によっては自分の方が高給取りで、彼女の元カレはフリーター……、となれば自分の方が「格」が上だと判断します。その瞬間嫌な気分になるのです。
つらくてしんどい気持ちを解消する方法
彼の本音を知れば一発で解決する
ではどうすれば、自信を失くすことなく普通に楽しく恋愛できるのでしょうか?1つには、彼は何も元カノが最高とは思っていないという事実を知ることです。
たとえば、元カノがルックスもスタイルも良く、頭も良く、料理上手で、気が利いて、仕事もできる人だったとしましょう。そのような完璧な女性のことを、彼は例えば一緒にいるとちょっと窮屈だと感じていたのです。だから別れたのです。
女性は同性である彼の元カノのことしか視界に入っていないと思います。だから、元カノと自分を比較して自信を失くす。場合によっては、元カノに嫉妬する。
でも、彼の本音はなにも元カノが最高の女というわけではないというところにあります。
言い方を換えると今カノは今カノでいい女性だし、元カノは元カノでいい女性だったと思っている。つまり「みなそれぞれにいい女性だ」と彼は思っている。だから今、彼は今カノ=あなたと付き合っている、ということなのです。
さらに言うと、彼は自分と元カノを比較する今カノが嫌いです。今カノのことが嫌いなのではなくて、比較するという行為が嫌なのです。
だって、彼にとって元カノとは済んだことなわけです。なんらか合わないところがあったからお別れした相手なのです。その済んだことを今カノが掘り返して、自信なさげにしている――こういうのを見ることほど、男にとって嫌なことはないのです。
その意味において、元カノと自分を比較して自信を失くすという行為は、時間と労力の無駄と言えるかもしれません。その時間と労力を使って、彼と楽しくデートしよう!というようなものです。
ということなので、比較してしまう自分を克服する方法の1つは、彼の本音を知る、ということです。知れば比較するという行為そのものが、意味のないものに思えてきますよね。
元カノにないものを知る
2つ目も知ればどうにかなる、というものです。つまり、あなたにはあって元カノにはないものを知ればいい、ということです。
元カノがいかに完璧な女であったとしても、彼はそこになんらか欠損を感じたから、元カノとお別れしました。その欠損とは、目に見えないものです。
たとえば、元カノの方がいい企業に勤めているというのは目に見えますね。
そうではなくて、例えば元カノと一緒にいても安らぎを覚えない、という場合の安らぎ。これは目に見せませんね。男性が付き合うか別れるかを決める究極の基準って、安らぎなんです。
ルックスがいいとか、性格がいいとか、そういうところでも判断しますよ。でもしかし、最後はその人と一緒にいて落ち着くかどうか、安らげるかどうかなのです。
安らぎがなかったから、彼は元カノと別れた。安らげるから今カノ、つまりあなたと付き合っている。こういうことです。
あなたはそのままですでに元カノに勝っている
自分と他者を比較して、自信を失くしてしまうというのはご承知のとおり、心理学や自己啓発が得意とするテーマです。
しかし、今回の元カノと自分との比較においては、心理学も自己啓発も別にどうでもいいのです。なぜなら、恋愛とは今やっていることがすべてでしかないからです。
元カノが今、彼にいかに未練たらたらであっても、元カノは今、彼と一緒にいることはできません。今、彼の隣にいるのは、他でもないあなたです。
そう!あなたは元カノにすでに勝っているのです!恋愛っていかに相手のことを思うかが全てではないのです。今ここに存在していること。これが恋愛のすべてなのです。
今、彼氏のそばに存在しているのは誰ですか?あなたですよね。あなたはそのままで、すでに元カノに勝っているのです。こんなに素晴らしい事実って、ちょっと他にないと思いませんか?
(ひとみしょう/作家・コラムニスト)
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この記事を書いたライター
ひとみしょう
作家/コラムニスト/作詞家。キルケゴール哲学をベースに、なんとなく淋しい人に向けた希望論&恋愛論『自分を愛する方法』を上梓。全国の書店等で発売中。『ひとみしょうのお悩み解決』『ひとみしょうの男って実は』(Grapps)など連載多数。日本自殺予防学会会員。キルケゴール協会会員。