全部繋がった!なりすましLINEの真相【LINE事件簿 #123/同棲攻防戦7】

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LINE事件簿
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恋愛・職場・家族間トラブルまで、日常で起きる事件の発端になりうる“LINE”。そんなLINE事件簿のエピソードを、LINE探偵が紹介します。
どうも、LINE探偵です。

僕の元には日々「LINE事件簿」が寄せられています。

LINEはいつだって事件の発端になりうるもの。大喧嘩につながるハプニングから、つい笑ってしまうプチアクシデントまで……。あなたも身に覚えがあるのではないでしょうか?

そんなLINE事件簿の中から、特に印象的だった事件「同棲攻防戦」をみなさんにご紹介します。

「同棲攻防戦」その7


酔っぱらった彼氏の和樹くん(仮名・24歳)から、仕事の不満を吐き出したようなLINEを受け取った里帆さん(仮名・25歳)。心配して返信をするも、既読にもならず、音信不通に。

丸1日が経過した頃、和樹くんからは事情の説明と謝罪のLINEが来たのですが……。

「これ、和樹じゃありません。口調っていうか、文体が違うんですよ。詳しい理由は分かりませんが、たぶん妹の真樹ちゃんですね」という里帆さん。何か考えがあるようです。



「やっぱり真樹ちゃんでした。何となく妹から見たお兄ちゃんって感じだったので、そうかなぁ?って。けど、この後本当のことを聞いて、もっとビックリしましたよっ!」と里帆さん。

真実はこうでした。なんでも受け入れちゃう性格の和樹さん。色々と自分のキャパ以上の仕事を抱えてしまい煮詰まり、あの日は酔ってそれが爆発したそうです。辛かったでしょうね。

「和樹に聞いたら、あれ、別に私に言ったつもりじゃなかったらしいんですけど、自分でも何でLINEに打ちこんで、それを送っちゃったかは覚えていないそうです」

和樹くん、里帆さんに聞いてほしかったのかもしれませんね。それだけ追い込まれていたんでしょう。

「さらに驚いたのが、LINEを送った後、居酒屋のトイレで転倒して救急車で運ばれたんですって!もう、そっちのことの方がビックリですよね?」はい、そりゃビックリですね!

「和樹は酔いつぶれていたので、その晩はそのまま入院し、一応、頭とか打っているといけないからと、翌日は検査と経過観察で、結局2泊入院したそうです。ホント、アホですよね」

いやいや、ご無事で何よりです。しかし、それは大ごとでしたね。

「携帯は転倒した時に店で落としたらしく、翌日、真樹ちゃんが回収したそうです。それで、預かっている間に携帯を開いてLINEを見たら、これは大変だ!と思って、私に返信したんですって」

「真樹ちゃん曰く、『お兄ちゃんのパスワードはどうせ誕生日だから』ですって」ハハハ……(苦笑)。

後日、改めて本当の和樹くんから謝罪を受けた里帆さん。真樹ちゃんが約束した旅行も、そのまま和樹さんのおごりで行くことになったそうです。良かったですね。ただ1つ変更点があったとか。

「『寝台特急殺人事件』の聖地巡礼って、昔のブルートレインなんで九州なんですけど、今回は真樹ちゃんの提案で、寝台特急サンライズ出雲に乗って出雲大社へ行くことになりました」

それは素晴らしいですね!2人のご縁が固く結ばれますように。

次回のLINE事件簿もお楽しみに。

(LINE探偵)

※LINE事件ご提供者本人の許可を得て掲載しています
※個人が特定されないよう、名前や内容は一部変えています

この記事を書いたライター

LINE探偵
30代既婚者。これまでに100人以上のLINEに関する相談を受けたことがある。その内容は、恋愛/家族/セクハラ/浮気などさまざま。 今日も次々と僕の元へ寄せられるLINEのトーク履歴をみんなでチェックして行こう!

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