えっ!?一枚上手だったのは、まさかの人物【LINE事件簿 #130/誤爆、失礼しました!7】

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LINE事件簿
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恋愛・職場・家族間トラブルまで、日常で起きる事件の発端になりうる“LINE”。そんなLINE事件簿のエピソードを、LINE探偵が紹介します。
どうも、LINE探偵です。

僕の元には日々「LINE事件簿」が寄せられています。

LINEはいつだって事件の発端になりうるもの。大喧嘩につながるハプニングから、つい笑ってしまうプチアクシデントまで……。あなたも身に覚えがあるのではないでしょうか?

そんなLINE事件簿の中から、特に印象的だった事件「誤爆、失礼しました!」をみなさんにご紹介します。

「誤爆、失礼しました!」その7


大手商社に勤める楠本香澄さん(仮名・25歳)は恋愛に積極的なタイプ。そんな彼女の気になる存在は、最近メキメキと男っぷりをあげている同じ会社の営業部、三上直人くん(仮名・25歳)だとか。

なんとか知り合いの協力を得て直人くんと飲み会をし、LINEをゲットした香澄さんでしたが、あえてガンガン攻めず、わざと誤爆メッセージを送って相手の気を引く作戦に出ました。

しかし、誤爆メッセージ作戦(2度)への返信が来ません。「どうして?」とフラストレーションが溜まっていた時、直人くんからメッセージが届きました。

「だから、いつも言ってるじゃん。こういうの苦手だって……。俺から告白するよ!」

このメッセージを読んだ香澄さんの表情が、キラキラと輝き出しました。そして「これって、もしかして……」と返信しました。



「困るってどういうこと?って聞いたら、『僕に気にかけてほしいようなメッセージを、わざと送ったよね?』っていうんです。確かにバレバレでした」

直人くんは香澄さんの意図に気づいていたのですね。

「そして、直人くんが『香澄ちゃん、じつは僕には婚約者がいるんだ。それは……、千佳(仮名・25歳)なんだ』って。えぇーっ、なにそれっ!?どうゆうこと?ですよ」

それはビックリですねぇ。部署は違えど千佳さんとはよくご飯にも行くような仲でしたし、「直人くんは高橋先輩と仲が良い」と情報をくれたのも確か千佳さんですよね?

「そうですよ。じつは千佳、直人くんから『自分の仕事に納得が行くまでは、社内では秘密にしておいてほしい』って言われてたらしくて。だから、私に言い出せなかったって」

そうだったんですか!

「2人で相談して『高橋先輩と一緒ならいいか?』とか決めてたって、酷くないですか?私、バカみたい。失礼しちゃう!」

でもこれで、最近直人くんの男っぽさが増した理由がわかりましたね。千佳さんの存在が、彼を成長させていたんですね。

「ま、それはそうなんでしょうけど。でも、友達が自分の婚約者を狙おうって言ってたら、ダメ!って言わないですか?普通」香澄さん、どうも千佳さんの態度が腑に落ちないないようです。

後日、香澄さんがこの件をマイさん(仮名・25歳)に告げると「やっぱり〜」といったとか。どうやら高橋先輩(仮名・28歳)から「どうも三上(直人くん)には彼女がいるっぽい」と聞いていたそうです。

だからマイさんは「直人くんとは、どう?」と香澄さんの様子を伺って、気にかけていたのですね。そして、マイさんが最後にこんなことを言ったそうです。

「もしかしたら、千佳は全部計算づくで、あえて香澄の動きを見せて『こういう女もいるから気をつけてよ!』って、本人に断らせたのかもね。結局、千佳みたいなタイプが1番あざといから……」

LINE探偵としてはお恥ずかしい話ですが、今回のお話で、また女性のことが分からなくなりました。分かったことは、僕の手には負えないってことです。

次回のLINE事件簿もお楽しみに。

(LINE探偵)

※LINE事件ご提供者本人の許可を得て掲載しています
※個人が特定されないよう、名前や内容は一部変えています

この記事を書いたライター

LINE探偵
30代既婚者。これまでに100人以上のLINEに関する相談を受けたことがある。その内容は、恋愛/家族/セクハラ/浮気などさまざま。 今日も次々と僕の元へ寄せられるLINEのトーク履歴をみんなでチェックして行こう!

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