気持ちの整理が…。噂で聞いたある情報【LINE怖い話 #52/さりげない助言 3】

連載
LINE怖い話
LINE怖い話
知らない人からLINEが来る。そんなゾッとする経験をしたことはありませんか?この連載では、LINEにまつわる怖い話をお届けします。
知らない人からLINEが来る。そんな経験をしたことはありませんか?

多くの人は、詐欺やいたずらだと思って無視してしまうでしょう。でも、中には違和感を覚えるものもあるようです。

LINEの向こう側にいるのは、人間なのでしょうか。それとも……。

連載「LINE怖い話」では、LINEにまつわる怖い話をお届けします。

「さりげない助言」その3


紗知さんは、とあるバーで篠原さんという男性と知り合い、その後LINEでやりとりをしています。

しかし紗知さんは篠原さんに対して、ある違和感を覚えていました。

篠原さんは、まるで紗知さんの行動を予知しているかのように助言することがあるようです。

「私が家を出てすぐ、エアコンの消し忘れを思い出させるようなLINEを送ってきたんですよ。しかも、それまでの話題を遮ってまで……。ストーカーだったとしても、家の中のことまで分かるはずないし」

そんなLINEのやりとりから1週間ほど経った頃、週末に一緒にシーシャを吸いに行った友達から連絡がありました。



「LINEだと分かりにくいと思いますが、私はかなり動揺してました。だって、私の元彼が働いてるというシーシャ屋、3つ候補が上がっている段階で篠原さんに意見を聞いたときに、やんわりと『やめておいたら』って言われた店なんですよ」

ということは、篠原さんは元彼の恵斗さんが勤めていることを知っていて、紗知さんを止めたということなのでしょうか。

でも、篠原さんは先日バーで知り合ったばかりなので、恵斗さんのことを知るはずもありません。

度重なる偶然に、紗知さんはだんだん恐怖を覚えるようになりました。

「動揺していたのはそれだけが理由ではなくて、元彼が東京に戻ってきて普通に生活していたというのも、なんだか腑に落ちなくて……。さらに事故で入院と聞いて、より複雑な気持ちになりました。あの人は3年前に、私の前から急にいなくなったんです」

呆然としていると、篠原さんからまたLINEが入りました。

その内容とは……。


連載「LINE怖い話」は毎日更新中です。

(園田亜真理)

※この物語はフィクションです。実在する人物・団体とは一切関係がありません

この記事を書いたライター

園田亜真理
1993年10月5日、東京都生まれ。元インテリアショップ店員。駆け出しフリーWEBライター・エディター。フリーモデル。この先の時代に、結婚せずに女1人で生きていく方法を模索中。オカルト、ホラー、廃墟が好き。

関連記事