何そのシーン…。友人が観ているおかしな映像【LINE怖い話 #69/ホラー映画観賞会 6】
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LINE怖い話
友達からの奇妙なLINE、知らない人からの不思議なLINE……。普段何気なく使っているメッセージアプリに、違和感を覚えたことはありませんか?
それはもしかすると、人ならざるものが関係しているかもしれません。
連載「LINE怖い話」では、LINEにまつわる怖い話をお届けします。
テレビ放送されている、同じ映画を見ているはずの芳子さんと響さん。
しかしLINE越しでの会話では、まったく見当違いのことを言っている響さん。
洋館が舞台の洋画ホラーで和室のシーンが出てきていると言ったり、芳子さんには聞こえていない声のような音が聞こえていると主張し、明らかに同じ映画を観ているとは思えません。
心配になった芳子さんは、すぐに確認のメッセージを送りました。
芳子さんはテレビに映っている映画をすぐに確認します。
そこには、主人公たちが洋館の窓からロープを垂らして脱出を試みているシーンが映し出されています。女の幽霊など映っておりません。
違うものを見ていると確信した芳子さんは、響さんにそのことを伝えようとメッセージを送ります。
“全然違うよ。こっちは洋館から脱出するシーン映ってる。別の番組見てるんじゃない?”
向こうから鑑賞会を誘ったのに、やだなぁと呆れる芳子さん。
せめてラストシーンとエンディングは同じものを観て感想を共有したいと思い、響さんの反応を待ちます。
しかし、いつまで経っても響さんからの返信はきません。
“おーい、LINE見てるー?”
一瞬、響さんが寝落ちしてしまった可能性を考えましたが、直前までLINEでやり取りをしていたのでそれはありえないと考え直し、心配になった芳子さんは追加でメッセージを送りました。
しかし、それでも響さんからの返信はありませんでした。
そして返信を待っているうちに、映画はエンディングを迎えスタッフロールへ。
「あ……終わっちゃった」
結局、一緒に最後まで観ることができなかったと残念がる芳子さん。
しかし、一向に返事を返さない響さんのことを考えて再び不安になります。
時刻は午前0時。
芳子さんはそれから、眠気が限界になるまで響さんからの返信を待ち続けましたが、最後まで返信が来ることはありませんでした。
響さんはいったいどうしてしまったのでしょうか……。
連載「LINE怖い話」は毎日更新中です。
(洞 怜子)
※この物語はフィクションです。実在する人物・団体とは一切関係がありません
それはもしかすると、人ならざるものが関係しているかもしれません。
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「ホラー映画観賞会」その6
テレビ放送されている、同じ映画を見ているはずの芳子さんと響さん。
しかしLINE越しでの会話では、まったく見当違いのことを言っている響さん。
洋館が舞台の洋画ホラーで和室のシーンが出てきていると言ったり、芳子さんには聞こえていない声のような音が聞こえていると主張し、明らかに同じ映画を観ているとは思えません。
心配になった芳子さんは、すぐに確認のメッセージを送りました。
芳子さんはテレビに映っている映画をすぐに確認します。
そこには、主人公たちが洋館の窓からロープを垂らして脱出を試みているシーンが映し出されています。女の幽霊など映っておりません。
違うものを見ていると確信した芳子さんは、響さんにそのことを伝えようとメッセージを送ります。
“全然違うよ。こっちは洋館から脱出するシーン映ってる。別の番組見てるんじゃない?”
向こうから鑑賞会を誘ったのに、やだなぁと呆れる芳子さん。
せめてラストシーンとエンディングは同じものを観て感想を共有したいと思い、響さんの反応を待ちます。
しかし、いつまで経っても響さんからの返信はきません。
“おーい、LINE見てるー?”
一瞬、響さんが寝落ちしてしまった可能性を考えましたが、直前までLINEでやり取りをしていたのでそれはありえないと考え直し、心配になった芳子さんは追加でメッセージを送りました。
しかし、それでも響さんからの返信はありませんでした。
そして返信を待っているうちに、映画はエンディングを迎えスタッフロールへ。
「あ……終わっちゃった」
結局、一緒に最後まで観ることができなかったと残念がる芳子さん。
しかし、一向に返事を返さない響さんのことを考えて再び不安になります。
時刻は午前0時。
芳子さんはそれから、眠気が限界になるまで響さんからの返信を待ち続けましたが、最後まで返信が来ることはありませんでした。
響さんはいったいどうしてしまったのでしょうか……。
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(洞 怜子)
※この物語はフィクションです。実在する人物・団体とは一切関係がありません
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この記事を書いたライター
洞 怜子
怖い話を集めたり想像したり執筆したりするのが好きなホラー作家。