吉本ばなな著『切なくそして幸せな、タピオカの夢』など2作を紹介【大人のための絵本②】

おすすめしたい、“心がほぐれる”絵本
ほっとひと息つきたい日も、ワクワクしたい日も。そわそわしたり、ザワつく気持ちを落ち着かせたい時にぴったりな“心がほぐれる”絵本、教えてもらいました。
『切なくそして幸せな、タピオカの夢』
〈著〉吉本ばなな 〈絵〉Soupy Tang(幻冬舎 ¥1500)おすすめしてくれたのは…
『代官山 蔦屋書店』キッズコンシェルジュ

山脇陽子さん
書店2階のキッズコーナーは、時代や国境を超えたロングセラーが充実。コンシェルジュによる選書フェアも定期開催
吉本ばななさんがつづる小さな幸せの奇跡をかみしめて
「誰にでもあるせつない記憶を、美しい言葉と温かな絵でつづる絵本。“人生は一度しかなく、なるべく幸せでいた方がいい。なるべく愛する人と、おいしく食べた方がいい。”と結ぶ筆者の声が、今の私たちの心に響きます。小さな幸せの積み重ねが、未来へつないでいくのです」(山脇さん)
『きょうはそらにまるいつき』
〈著〉荒井良二(偕成社 ¥1400)おすすめしてくれたのは…
『MOE』編集部プロデューサー

位頭久美子さん
雑誌の編集に加え絵本作家の発掘から連載の書籍化まで行う編集者。ヒグチユウコ著『せかいいちのねこ』の編集を担当
ページを開くと温かいものに包まれている気分に
「家路につく女の子、猫……それぞれがそれぞれの場所で見上げるのは、まんまるの月。どこにいてもやさしい光が降り注ぎ、今日も無事に過ごせた安堵感が美しい画面いっぱいに広がる。先行きが見えない日々ですが、ページを開くと温かく包まれているような喜びを味わえます」(位頭さん)

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取材・原文/広沢幸乃 構成・企画/渡部遥奈(MORE)

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