彼に愛されているか不安……それは過去の哀しいできごとが関係していた?
「不安」という気持ちはそれがどのような不安であれ、過去に起こった哀しいできごとがもう一度起こるのではないかと思うことから生まれる感情です。ですが、過去に起こった哀しいできごとは、今再び起こりません。なぜなら、今という時は過去とはまったく関係なく、ただここにあるからです。今回は彼に愛されているか不安という気持ちへの対処法を、以下にうんとわかりやすくご説明したいと思います。
例えば、元彼との恋がなんとなくフェードアウトして終わってしまったという経験を持つ女性が、今彼となんとなくすれ違っている場合。彼女はきっと、過去の経験から「今の彼との恋も、やがてフェードアウトして終わってしまうのかな」と不安になると思います。そうやって不安になってしまったら、もう、手も足も出なくなりますよね。自分からなんらかの行動を起こして、彼が自分のことを愛しているかどうか尋ねたいと思っても、フェードアウトが怖くて何もできないですよね?
不安は、過去に起こった哀しいできごとが、今再び起こるのではないかと思うことから生まれる感情だというのは、そういうことです。では、そういう時はどうする?
過去に起こった哀しいできごとが、今再び繰り返されるかもしれないと思うのは、「そう思うから(そう思ってしまう癖があるから)」です。なぜなら、過去は過去だし今は今だから。今という時は、過去とは全く独立に存在する時間だから。
もちろん、私たちは過去も現在も未来も、すべての時制をごちゃごちゃにして捉えています。ここまでが過去で、ここだけが今で、ここから先は未来だ、というようにパキパキと分けて時間を感覚していないはずです。だから、過去のフェードアウトした恋が、今再び起こるかもしれないと思ってしまうのです。でも、時間というものは私たちの思い込みとはまったく関係なく、いわば勝手に流れているものなのです。つまり、過去とは独立に「今」があるのだから、本当は「今日は今日の風が吹く・明日は明日の風が吹く」と思える生き様が望ましいのです。
彼氏に愛されているかどうか「今日は」不安だけど、明日は明日の風が吹くから、今日はとりあえず寝よ!これが、いわばおすすめしたい恋愛のスタイルです。
だって、本当に明日がどうなるのかは神様しか知らないから。もしかしたら神様にだってわからないかもしれないから。「今」彼に愛されているか不安なのであって、「明日」のことは誰にもわからないから寝ちゃうのが正しいのです、と言ったところで、「はあ?」と思う人もいると思います。
なので、別の言い方をします。彼に愛されているか不安なときは、彼と遊べ!これに尽きます。遊ぶというのは、過去に起こった哀しいできごとも、未来を悲観する気持ちもとりあえず横に置いておいて、「今」遊ぶということです。彼とおいしいものを食べに行ってもいいし、彼とカラオケしてもいいし、とにかく「今この瞬間を」彼と楽しむことです。こう書くと、今度は、そんな刹那的なことをやっても……と思うかもしれないですね。今この瞬間を楽しむというのは、日本では「刹那的」とか「考えなし」と言われがちですが、実はそうじゃないんです。「今」という動いている時間の動きを、愛しい人と感じるのが遊びです。
「今楽しい」ということ、すなわち遊びをしないから、彼に愛されているのか不安になるのです。彼の方も、彼女と遊ばないから、過去や未来を言葉で捉えて「この彼女よりもっといい彼女がいるかもしれない」などと思って、「今」を「今」として生きられないのです。
繰り返しますが、彼に愛されているか不安――そんな時は、彼と遊ぶことです。愛されていようがいなかろうが、また、40%しか愛されていなかろうが、そんなこと、本当はどうだっていいのです。「楽しいね」「これおいしいね」と言い合える「今」が、愛を強固なものにするのみです。
最後に……私たちが、時間というものをどのように捉えているのか、というのは、いわば、誰もがあまり意識したことのない「生きている前提条件」を問うみたいな複雑なお話なので、機会があれば、改めてお話したいと思います。こういう複雑な話って、違う言葉で何回も話さないと、たいていの人は理解してくれないので……。
まだまだ男性の気持ちを知りたい……という人はこちらの記事も合わせて読んでみてね♡
彼氏がいるのに「なんとなく不安になってしまう……」その原因と解決法とは
男性心理を攻略!「男の子って何考えてるの?」恋愛上手になれる15項目
彼氏と私って合ってるの…? 不安になったらチェックしたいポイント3つ
※参考 キルケゴール・S(斎藤信治訳)『不安の概念』岩波書店(1979)
(ひとみしょう/作家・コラムニスト)
彼に愛されているか不安という気持ちはどこからくるの?
過去のなんとなくフェードアウトした恋
例えば、元彼との恋がなんとなくフェードアウトして終わってしまったという経験を持つ女性が、今彼となんとなくすれ違っている場合。彼女はきっと、過去の経験から「今の彼との恋も、やがてフェードアウトして終わってしまうのかな」と不安になると思います。そうやって不安になってしまったら、もう、手も足も出なくなりますよね。自分からなんらかの行動を起こして、彼が自分のことを愛しているかどうか尋ねたいと思っても、フェードアウトが怖くて何もできないですよね?
不安は、過去に起こった哀しいできごとが、今再び起こるのではないかと思うことから生まれる感情だというのは、そういうことです。では、そういう時はどうする?
彼に愛されているか不安という気持ちへの対処法
愛されているか不安なときの対処法1.過去は過去だし今は今だからと考える
過去に起こった哀しいできごとが、今再び繰り返されるかもしれないと思うのは、「そう思うから(そう思ってしまう癖があるから)」です。なぜなら、過去は過去だし今は今だから。今という時は、過去とは全く独立に存在する時間だから。
もちろん、私たちは過去も現在も未来も、すべての時制をごちゃごちゃにして捉えています。ここまでが過去で、ここだけが今で、ここから先は未来だ、というようにパキパキと分けて時間を感覚していないはずです。だから、過去のフェードアウトした恋が、今再び起こるかもしれないと思ってしまうのです。でも、時間というものは私たちの思い込みとはまったく関係なく、いわば勝手に流れているものなのです。つまり、過去とは独立に「今」があるのだから、本当は「今日は今日の風が吹く・明日は明日の風が吹く」と思える生き様が望ましいのです。
愛されているか不安なときの対処法2.「今日はとりあえず寝よう」と考えすぎるのをやめる
彼氏に愛されているかどうか「今日は」不安だけど、明日は明日の風が吹くから、今日はとりあえず寝よ!これが、いわばおすすめしたい恋愛のスタイルです。
だって、本当に明日がどうなるのかは神様しか知らないから。もしかしたら神様にだってわからないかもしれないから。「今」彼に愛されているか不安なのであって、「明日」のことは誰にもわからないから寝ちゃうのが正しいのです、と言ったところで、「はあ?」と思う人もいると思います。
なので、別の言い方をします。彼に愛されているか不安なときは、彼と遊べ!これに尽きます。遊ぶというのは、過去に起こった哀しいできごとも、未来を悲観する気持ちもとりあえず横に置いておいて、「今」遊ぶということです。彼とおいしいものを食べに行ってもいいし、彼とカラオケしてもいいし、とにかく「今この瞬間を」彼と楽しむことです。こう書くと、今度は、そんな刹那的なことをやっても……と思うかもしれないですね。今この瞬間を楽しむというのは、日本では「刹那的」とか「考えなし」と言われがちですが、実はそうじゃないんです。「今」という動いている時間の動きを、愛しい人と感じるのが遊びです。
彼に愛されているか不安なときは「今を楽しむ」に尽きる
「今楽しい」ということ、すなわち遊びをしないから、彼に愛されているのか不安になるのです。彼の方も、彼女と遊ばないから、過去や未来を言葉で捉えて「この彼女よりもっといい彼女がいるかもしれない」などと思って、「今」を「今」として生きられないのです。
繰り返しますが、彼に愛されているか不安――そんな時は、彼と遊ぶことです。愛されていようがいなかろうが、また、40%しか愛されていなかろうが、そんなこと、本当はどうだっていいのです。「楽しいね」「これおいしいね」と言い合える「今」が、愛を強固なものにするのみです。
最後に……私たちが、時間というものをどのように捉えているのか、というのは、いわば、誰もがあまり意識したことのない「生きている前提条件」を問うみたいな複雑なお話なので、機会があれば、改めてお話したいと思います。こういう複雑な話って、違う言葉で何回も話さないと、たいていの人は理解してくれないので……。
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彼氏がいるのに「なんとなく不安になってしまう……」その原因と解決法とは
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彼氏と私って合ってるの…? 不安になったらチェックしたいポイント3つ
※参考 キルケゴール・S(斎藤信治訳)『不安の概念』岩波書店(1979)
(ひとみしょう/作家・コラムニスト)
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この記事を書いたライター
ひとみしょう
作家/コラムニスト/作詞家。キルケゴール哲学をベースに、なんとなく淋しい人に向けた希望論&恋愛論『自分を愛する方法』を上梓。全国の書店等で発売中。『ひとみしょうのお悩み解決』『ひとみしょうの男って実は』(Grapps)など連載多数。日本自殺予防学会会員。キルケゴール協会会員。