【男の本音】口がうまくてチャラそうに見える男性が「好き」と言ってくる心理

いろんな女子に「好き」「付き合って」という男性、まわりにいないでしょうか?そんな口がうまくて、チャラそうに見える男子は実際どのようなことを考えているのでしょうか?

口がうまい男子の『好き』をまともに受け取るのはばかばかしい」と思う女子に対して、男子は実はこう思っているんです、というのを一緒に見ていきましょう。
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目次

実は「誰にでも」言っているわけではない


「好き」とか「付き合ってよ」などと言う男子って、実は「誰にでも」言っているわけではありません。相手を見て言っています、というか、自分が好きにならないと「好き」なんてまず言わないのです(言えないのです)。

誰にでも言っているように見えるというのは、おそらく口がうまい=チャラそうに見えるという女子が抱いた彼の印象ゆえでしょうか?だとしたら、その印象はあくまでも印象であって事実とは異なります。なぜなら、チャラそうに見える男子は本当の自分を隠しているからです。

彼は本当は、真面目なんです。でもその真面目なところを女子に見せてしまえばモテないと思っているのです。だから「あえて」チャラそうにふるまうのです。

真面目そうにしていたらモテないという男子の思いは、中学生くらいから形成されます。中高生の頃、男子がなにかに対して真剣に取り組んでいる時、「何真面目にやっちゃってるの?」とツッコミを入れたことのある女子っていますよね?
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女子にしてみれば何気ない会話でしかなかったのかもしれませんが、でも男子はそれをずっと覚えているのです。もっと一般化して言うなら、思春期の女子ってなぜか真面目に取り組んでいる男子に悪気鳴く茶々を入れるクセがあって、茶々を入れられた男子はそのことをいつまでも覚えているのです。

だから彼は口がうまくなりたいノリのいい男になりたいと思って実際にそうなり、その結果「好き」とか「付き合ってよ」と、「さらっと」言える人格を「努力によって」形成したのです。その努力は「女子がさせた」のです。

女性のことが好きというよりは人が好き


別の視点から「好き」とか「付き合ってよ」とさらっと言う男子を見ると、彼は「女好き」というより「人好き」であると言えます。人好きというのは、例えば彼の目の前に10人いるとして、そのうちの7人くらいとうまくやっていく能力を持っているという意味です。

こういうのって、恋愛以前の「人として」の問題です。あるいは「生まれ持った能力」の問題です。人好きの人って、相手のいいところを瞬時に察する能力を持っています。また、自分がどうふるまえばその場が楽しくなるのかを常に考えています。努力して考えるのではなしに、条件反射的に、というか、気づいたらそういうことを考えてしまっているとか、そういうレベルで考えています。だから、より多くの人に好感を持たれます。

多くの人に好感を持たれている男子に「好き」とか「付き合ってよ」と言われたら、「それみんなに言ってるでしょ?」と言いたくなる女子の気持ちもわからなくはありません。なぜなら彼は「わたしだけを見ている」というより「みんなを見ている」のだし、もっと極端に言うなら「彼はみんなのもの」だから。

口がうまい男性と付き合ったらどうなるの?


ところで、「好き」とか「付き合ってよ」と誰にでも言っているような男子と、実際に付き合ったらどうなるのでしょうか?彼女が彼の浮気を心配しまくって、落ち着いて交際できないのでしょうか?

もちろんそういうケースもあるでしょうね。彼は「人好き」だから、どこに行っても女子と楽しく会話できるので、彼女は彼の浮気を常に心配するしかない、と言えますね。

あるいは、彼が考えなしの本当にチャラい男であったら、彼女は四六時中彼の浮気を心配するしかないですよね。でも、実際にはそういう男子って少ないですよ。全くいないとは言いませんが、でも少ないです。
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たいていの男子は、学校を出たらどこかの会社に勤めますね。そしたら忙しいですよね? また、仕事をしていたらどうしても自分の将来設計を考えてしまいます。これは男子も女子も同じでしょう。だから、それなりに真面目に暮らすようになります。

浮気する時間がないくらい忙しく働いて、かつ、自分の将来設計を真剣に考えるようになれば、必然的に「アホな仕方での浮気」が減ります。それに加えて、彼はもともと真面目なのです。先に書いたように、思春期に女子に「なに真面目にやってんの?」と言われたから彼はチャラくふるまっているわけであって、元はと言えば彼は真面目です。

なので、口から生まれてきたような男子と付き合っても「それなりに」真面目に順調に交際が続く――こういうことが言えるかと思います。

2種類の男子、どちらがチャラい?


なんの躊躇もなく(と女子の目に映る感じで)「好き」とか「付き合ってよ」と言われたら、女子はきっと驚くと思います。同時に「軽いなあ」と思うと思います。

でも実は「それこそが男なのだ」ということを最後にお話しします。女子って本当は、彼と友達の期間があって、2人で真剣に何かを話したりやったりする時期があって、お互いの真面目さも暗さもアホさ加減も知った上で、彼に真剣に「付き合ってよ」と言われたい――こう思っていますね?というか、こう思っているとしましょう。

男子もそうすることが理想だと思っています。でも、そういう「女子的に納得感のある告白」を実際にする男子はごくわずかです。そのわずかな男子とは、女心の扱いがうまい男子です。中学生や高校生の頃から女子にモテてきた男子です。なんならその時にもうエッチしちゃっている男子です。

実はそういう男子の方がチャラい「とも言える」のです。他の大勢の男子が、それこそ真剣に「どうやったら女子にモテるのだろう」と考えたり、あるいは「モテ」のことなんか脇に置いて勉強や部活に励んでいる隣で、女子との接し方や口説き方を身をもって日々学ぶ中高生……。

どちらがチャラいか、二択で答えなさいと言われたら、やっぱり後者でしょう。

「男子の誠実さ」=「騙し」だということもある


やがて、真面目にやってきた男子は、女子とイチャイチャしている男子を見て気づきます。――そうか。女子の前で「人生は」とか「愛とは」なんて真面目くさったことを考えてもモテなのか。あいつみたいにスマートに女子に接するとか、女子の前で「軽さ」を演出するとか、そういうことをしないとモテないのか。このように彼は「悟ります」。

そして、本当の自分=真面目な自分を隠して、チャラさを演出するようにします。そしてやっと、あなたに「好き」とか「付き合ってよ」とかと言えたのです。
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その彼のふるまいを、あなたが「軽い」「チャラい」と思うのは理解できます。女子は何歳になっても「わたしだけを見て、わたしだけを愛している(と見える)男子」としか付き合わないのだから、彼のふるまいを、あなたが「軽い」「チャラい」と思うのは理解できます。

でも、女子から見た「チャラさ」が、実は「誠実さの裏返し」であり、女子から見た「誠実さ」が、実は「本当はチャラい男のチャラさを隠す方便」だったりするのです。

恋愛の入り口において、すごく誠実そうで、すごく頼りがいがあるように見えた彼が、交際したとたん、実はチャラい遊び人だったということもあるのです。男は男の表と裏を知っています。だから「こいつまた誠実なふりをして女を騙してる」と思えるシーンをいくつも見ています。女子が思う「男子の誠実さ」は、実は「騙し」だということもあるのです。

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(ひとみしょう/作家・コラムニスト)

この記事を書いたライター

ひとみしょう
作家/コラムニスト/作詞家。キルケゴール哲学をベースに、なんとなく淋しい人に向けた希望論&恋愛論『自分を愛する方法』を上梓。全国の書店等で発売中。『ひとみしょうのお悩み解決』『ひとみしょうの男って実は』(Grapps)など連載多数。日本自殺予防学会会員。キルケゴール協会会員。

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