2人の選択。明るい未来へ宿れ、言霊!【LINE事件簿 #158/嘘から出た実 7】
連載
LINE事件簿
恋愛・職場・家族間トラブルまで、日常で起きる事件の発端になりうる“LINE”。そんなLINE事件簿のエピソードを、LINE探偵が紹介します。
どうも、LINE探偵です。
僕の元には日々「LINE事件簿」が寄せられています。
LINEはいつだって事件の発端になりうるもの。大喧嘩につながるハプニングから、つい笑ってしまうプチアクシデントまで……。あなたも身に覚えがあるのではないでしょうか?
そんなLINE事件簿の中から、特に印象的だった事件「嘘から出た実」をみなさんにご紹介します。
翔子さん(仮名:24歳)と壮太くん(仮名:26歳)は付き合って約1年になりますが、翔子さんの気に入らないことがあると「もう別れるっ!」と言うわがままな振る舞いが原因でケンカをしていました。
そんなある日。翔子さんが一緒に飲みに行った会社の同僚コウジくんにカラオケBOXから帰してもらえないというトラブルが発生!壮太くんにSOSを送り、救出に来てもらい事なきを得ました。
探偵「その後、お2人はどうしたのでしょう?」
依頼人「あれから1週間後の週末に会って、お互いの考えをぶつけ合って話したそうですよ」
あのカラオケBOXの日以来の翔子さんと壮太くん。2人は、とある公園のレストランのテラス席で会いました。ここはデートで何度も訪れた思い出の場所です。
翔子「あのね、まずは私から言わせて。今回は迷惑と心配をかけて、本当にごめんなさい。そして、これまでの自分がいかにわがままで自分勝手だったか……。改めて、ごめんなさいっ」
壮太「とにかく、翔子が無事で本当に良かったよ。LINE見た時はほんと焦ったんだから。これはいつものわがままと違う!って」(笑)
翔子「あの日、カラオケBOXでコウジくんにも言われたの。『あー、面倒くせぇ女だなっ!』って。ほんとに普通の人ならそうなるよね」
壮太「だろうね。翔子に振り回されるのは並大抵のことじゃないからね(笑)」
翔子「だから、分かったの。自分がどれだけ壮太くんの『しょうがないなぁ~』に守られていたか」
壮太「おっ!やっと分かってくれた?それだけでも大きな成長だな」
翔子「だから、できればこれからも一緒に……」
壮太「ごめん、俺たちはここまでにしよう……」
翔子「……やっぱり、そうだよね。なんか、そう言われる気がしてたんだ」
壮太「そっか……」
翔子「いいよ、わかった。だって、私、今までたくさん壮太くんに『もう別れるっ!』って言ってきたもんね。だから、壮太くんが『もう別れるっ!』って言うならそうするよ」
壮太「……ありがとう」
翔子「私も……、ありがとう。先、行くね」
そういって公園を後にした翔子さんは、しばらくの間、あてもなく夕暮れの街を歩いていました。街のイルミネーションが灯り出した頃、LINEが届きました。壮太くんからです。
翔子さんがLINE画面から顔を上げると、街のイルミネーションはすっかり滲んでいました。
探偵「言霊ですねぇ。しっかり壮太くんの心の中に恵子さんの言葉が宿りましたね」
依頼人・恵子「えっ?いやいやそんな……。でも彼、この一件以来グッと男らしくなったんですよ。先輩としては後輩の成長は嬉しいもんです」
探偵「なるほど。では、恵子さんと壮太くんの関係も、嘘から出た実となりそうですか?」
依頼人・恵子「さぁ、それはどうですかね。彼が『そうしたい』っていってきたら考えようかしら。フフフ……」
ま、これ以上の詮索は野暮というものですね。口は禍の元とならないうちに……。
連載「LINE事件簿」は毎日更新中!
(LINE探偵)
※LINE事件ご提供者本人の許可を得て掲載しています
※個人が特定されないよう、名前や内容は一部変えています
僕の元には日々「LINE事件簿」が寄せられています。
LINEはいつだって事件の発端になりうるもの。大喧嘩につながるハプニングから、つい笑ってしまうプチアクシデントまで……。あなたも身に覚えがあるのではないでしょうか?
そんなLINE事件簿の中から、特に印象的だった事件「嘘から出た実」をみなさんにご紹介します。
「嘘から出た実」その7
翔子さん(仮名:24歳)と壮太くん(仮名:26歳)は付き合って約1年になりますが、翔子さんの気に入らないことがあると「もう別れるっ!」と言うわがままな振る舞いが原因でケンカをしていました。
そんなある日。翔子さんが一緒に飲みに行った会社の同僚コウジくんにカラオケBOXから帰してもらえないというトラブルが発生!壮太くんにSOSを送り、救出に来てもらい事なきを得ました。
探偵「その後、お2人はどうしたのでしょう?」
依頼人「あれから1週間後の週末に会って、お互いの考えをぶつけ合って話したそうですよ」
あのカラオケBOXの日以来の翔子さんと壮太くん。2人は、とある公園のレストランのテラス席で会いました。ここはデートで何度も訪れた思い出の場所です。
翔子「あのね、まずは私から言わせて。今回は迷惑と心配をかけて、本当にごめんなさい。そして、これまでの自分がいかにわがままで自分勝手だったか……。改めて、ごめんなさいっ」
壮太「とにかく、翔子が無事で本当に良かったよ。LINE見た時はほんと焦ったんだから。これはいつものわがままと違う!って」(笑)
翔子「あの日、カラオケBOXでコウジくんにも言われたの。『あー、面倒くせぇ女だなっ!』って。ほんとに普通の人ならそうなるよね」
壮太「だろうね。翔子に振り回されるのは並大抵のことじゃないからね(笑)」
翔子「だから、分かったの。自分がどれだけ壮太くんの『しょうがないなぁ~』に守られていたか」
壮太「おっ!やっと分かってくれた?それだけでも大きな成長だな」
翔子「だから、できればこれからも一緒に……」
壮太「ごめん、俺たちはここまでにしよう……」
翔子「……やっぱり、そうだよね。なんか、そう言われる気がしてたんだ」
壮太「そっか……」
翔子「いいよ、わかった。だって、私、今までたくさん壮太くんに『もう別れるっ!』って言ってきたもんね。だから、壮太くんが『もう別れるっ!』って言うならそうするよ」
壮太「……ありがとう」
翔子「私も……、ありがとう。先、行くね」
そういって公園を後にした翔子さんは、しばらくの間、あてもなく夕暮れの街を歩いていました。街のイルミネーションが灯り出した頃、LINEが届きました。壮太くんからです。
翔子さんがLINE画面から顔を上げると、街のイルミネーションはすっかり滲んでいました。
探偵「言霊ですねぇ。しっかり壮太くんの心の中に恵子さんの言葉が宿りましたね」
依頼人・恵子「えっ?いやいやそんな……。でも彼、この一件以来グッと男らしくなったんですよ。先輩としては後輩の成長は嬉しいもんです」
探偵「なるほど。では、恵子さんと壮太くんの関係も、嘘から出た実となりそうですか?」
依頼人・恵子「さぁ、それはどうですかね。彼が『そうしたい』っていってきたら考えようかしら。フフフ……」
ま、これ以上の詮索は野暮というものですね。口は禍の元とならないうちに……。
連載「LINE事件簿」は毎日更新中!
(LINE探偵)
※LINE事件ご提供者本人の許可を得て掲載しています
※個人が特定されないよう、名前や内容は一部変えています
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この記事を書いたライター
LINE探偵
30代既婚者。これまでに100人以上のLINEに関する相談を受けたことがある。その内容は、恋愛/家族/セクハラ/浮気などさまざま。
今日も次々と僕の元へ寄せられるLINEのトーク履歴をみんなでチェックして行こう!