軟禁状態!?わがまま彼女の大ピンチ!【LINE事件簿 #157/嘘から出た実 6】
連載
LINE事件簿
恋愛・職場・家族間トラブルまで、日常で起きる事件の発端になりうる“LINE”。そんなLINE事件簿のエピソードを、LINE探偵が紹介します。
どうも、LINE探偵です。
僕の元には日々「LINE事件簿」が寄せられています。
LINEはいつだって事件の発端になりうるもの。大喧嘩につながるハプニングから、つい笑ってしまうプチアクシデントまで……。あなたも身に覚えがあるのではないでしょうか?
そんなLINE事件簿の中から、特に印象的だった事件「嘘から出た実」をみなさんにご紹介します。
付き合い始めて1年になる翔子さん(仮名:24歳)と壮太くん(仮名:26歳)は、只今、ケンカ真っ最中。原因は翔子さんの「もう別れるっ!」と言っては思い通りにしようとするわがままな態度。
そんなある日。翔子さんは同僚のコウジくんと飲みに行き、2軒目のカラオケBOXへ。翔子さんのつれない態度もあり、酔ったコウジくんが友人2人を呼び出し、勢いに任せて酔い、騒ぎ始めました。
翔子さんが「帰りたい」と言っても「まだダメだっ!」と凄まれ、恐怖で動けません。怖くなった翔子さんは、壮太くんへLINEでSOSを送りました。
馴染みの立ち飲みバルで会社の先輩恵子さん(仮名:31歳)と後輩くんの3人で飲んでいた壮太くん。翔子さんのLINEを見て、これはいつものわがままとは違うということがすぐに分かりました。
恵子「どうしたの?顔、怖いわよ」
壮太「実は……」
壮太くんは、一緒に飲んでいた2人にLINE画面を見せ事情を説明し、状況を理解した2人はすぐに向かった方がいいと言いました。
その頃、カラオケBOXでは、コウジくんと友達2人が酔いに任せて大騒ぎ。怖さのあまり泣き始めた翔子さんへコウジくんの叱責が飛びました。
コウジ「お前、なんなんだよっ!やっと飲みに誘えたと思ったら、つまんなそうな顔して携帯ばっかりいじりやがって。終いにゃメソメソして、あー、面倒くせぇ女だなっ」
翔子「もう帰りたいよぉ……」
コウジ「あぁ、お前みたいなわがまま女、金輪際誘わねぇよっ。だから、今日だけは俺の気が済むまで付き合ってもらうからなっ」
翔子さんにそう言うと、友人に向かって「おい、曲入れてくれ!盛り上がろうぜっ!」と、再び3人でバカ騒ぎを始めました。
絶望的な状況の中、身体に触るなどのセクハラをされないのは唯一の救いでしたが、怯える気持ちは拭えませんでした。そんな長く長く感じた時間が過ぎた頃、部屋の扉が突然ガバッと開きます。
壮太「翔子、大丈夫か?さぁ帰ろう」
翔子「壮太くんっ!」
コウジ「なんだ、お前?」
突然の壮太の出現に驚きながらも息巻くコウジら3人。しかし、壮太の横から女性が1人、顔を出し……。
恵子「ほら~キミたち、女の子が帰りたいって言ったら、ちゃんと帰してあげないと。いくら知り合いでも、これ以上やったら軟禁になっちゃうかもよ!」
コウジ「な、軟禁ってなんだよっ!ただ、カラオケして飲んでるだけだろっ!」
すると、さらに遅れて部屋の前に来た彼がこういいました。
後輩「先輩、一応、店の人には軽く事情を説明しておきました。何かあるようだったらすぐ通報してくれるそうです」
コウジ「つ、通報ってなんだよっ!いい加減にしてくれよっ!」
急に現実に戻されたコウジくんら3人は、今まで騒いでいたのがウソのように大人しくなりました。そして、壮太くんたちは無事に翔子さんを連れて部屋を出ることに。
カラオケ店の外で、一緒に来てくれた2人にお礼を言う壮太くん。「とにかくよかったね」と恵子さん。「俺の演技どうでした?」と後輩くん。
そう、実は軟禁や通報というキーワードで相手にかまそう!という恵子さんのアイデアで、全部お芝居だったのです。
壮太「えっ?じゃあお店の人には?」
後輩「酔いつぶれた友達を1人連れて帰るだけだから、すぐ出ます!って言ったっす。しかし、さすが恵子さんっすね、年の功!」
恵子「年の功言うなっ!飲ますぞっ」
後輩「それ、マジパワハラっす!」
笑い合う3人。その横には神妙な顔をした翔子さんが「あのぅ、ありがとうございました」とみんながギリギリ聞き取れるぐらいの小さな声でそう呟きました。
その後、恵子さんと後輩くんは先に帰り、壮太くんが翔子さんを家のすぐ近くまで送りました。道中、2人は何も会話をしませんでした。
そして、壮太くんが自宅へ向かう電車に揺られていると……。
探偵「大変な1日でしたね。翔子さんもさすがにショックだったでしょう」
依頼人「そうですね。今まで自分がどれだけ壮太くんに自分が守られていたか気づいたんじゃないですか?」
LINEでは、今までの翔子さんとはちょっと違う、とても素直な印象を受けましたが、今、2人はそれぞれ何を考えているのでしょう。そして、これから先どういう選択をするのでしょう?
連載「LINE事件簿」は毎日更新中!
(LINE探偵)
※LINE事件ご提供者本人の許可を得て掲載しています
※個人が特定されないよう、名前や内容は一部変えています
僕の元には日々「LINE事件簿」が寄せられています。
LINEはいつだって事件の発端になりうるもの。大喧嘩につながるハプニングから、つい笑ってしまうプチアクシデントまで……。あなたも身に覚えがあるのではないでしょうか?
そんなLINE事件簿の中から、特に印象的だった事件「嘘から出た実」をみなさんにご紹介します。
「嘘から出た実」その6
付き合い始めて1年になる翔子さん(仮名:24歳)と壮太くん(仮名:26歳)は、只今、ケンカ真っ最中。原因は翔子さんの「もう別れるっ!」と言っては思い通りにしようとするわがままな態度。
そんなある日。翔子さんは同僚のコウジくんと飲みに行き、2軒目のカラオケBOXへ。翔子さんのつれない態度もあり、酔ったコウジくんが友人2人を呼び出し、勢いに任せて酔い、騒ぎ始めました。
翔子さんが「帰りたい」と言っても「まだダメだっ!」と凄まれ、恐怖で動けません。怖くなった翔子さんは、壮太くんへLINEでSOSを送りました。
馴染みの立ち飲みバルで会社の先輩恵子さん(仮名:31歳)と後輩くんの3人で飲んでいた壮太くん。翔子さんのLINEを見て、これはいつものわがままとは違うということがすぐに分かりました。
恵子「どうしたの?顔、怖いわよ」
壮太「実は……」
壮太くんは、一緒に飲んでいた2人にLINE画面を見せ事情を説明し、状況を理解した2人はすぐに向かった方がいいと言いました。
その頃、カラオケBOXでは、コウジくんと友達2人が酔いに任せて大騒ぎ。怖さのあまり泣き始めた翔子さんへコウジくんの叱責が飛びました。
コウジ「お前、なんなんだよっ!やっと飲みに誘えたと思ったら、つまんなそうな顔して携帯ばっかりいじりやがって。終いにゃメソメソして、あー、面倒くせぇ女だなっ」
翔子「もう帰りたいよぉ……」
コウジ「あぁ、お前みたいなわがまま女、金輪際誘わねぇよっ。だから、今日だけは俺の気が済むまで付き合ってもらうからなっ」
翔子さんにそう言うと、友人に向かって「おい、曲入れてくれ!盛り上がろうぜっ!」と、再び3人でバカ騒ぎを始めました。
絶望的な状況の中、身体に触るなどのセクハラをされないのは唯一の救いでしたが、怯える気持ちは拭えませんでした。そんな長く長く感じた時間が過ぎた頃、部屋の扉が突然ガバッと開きます。
壮太「翔子、大丈夫か?さぁ帰ろう」
翔子「壮太くんっ!」
コウジ「なんだ、お前?」
突然の壮太の出現に驚きながらも息巻くコウジら3人。しかし、壮太の横から女性が1人、顔を出し……。
恵子「ほら~キミたち、女の子が帰りたいって言ったら、ちゃんと帰してあげないと。いくら知り合いでも、これ以上やったら軟禁になっちゃうかもよ!」
コウジ「な、軟禁ってなんだよっ!ただ、カラオケして飲んでるだけだろっ!」
すると、さらに遅れて部屋の前に来た彼がこういいました。
後輩「先輩、一応、店の人には軽く事情を説明しておきました。何かあるようだったらすぐ通報してくれるそうです」
コウジ「つ、通報ってなんだよっ!いい加減にしてくれよっ!」
急に現実に戻されたコウジくんら3人は、今まで騒いでいたのがウソのように大人しくなりました。そして、壮太くんたちは無事に翔子さんを連れて部屋を出ることに。
カラオケ店の外で、一緒に来てくれた2人にお礼を言う壮太くん。「とにかくよかったね」と恵子さん。「俺の演技どうでした?」と後輩くん。
そう、実は軟禁や通報というキーワードで相手にかまそう!という恵子さんのアイデアで、全部お芝居だったのです。
壮太「えっ?じゃあお店の人には?」
後輩「酔いつぶれた友達を1人連れて帰るだけだから、すぐ出ます!って言ったっす。しかし、さすが恵子さんっすね、年の功!」
恵子「年の功言うなっ!飲ますぞっ」
後輩「それ、マジパワハラっす!」
笑い合う3人。その横には神妙な顔をした翔子さんが「あのぅ、ありがとうございました」とみんながギリギリ聞き取れるぐらいの小さな声でそう呟きました。
その後、恵子さんと後輩くんは先に帰り、壮太くんが翔子さんを家のすぐ近くまで送りました。道中、2人は何も会話をしませんでした。
そして、壮太くんが自宅へ向かう電車に揺られていると……。
探偵「大変な1日でしたね。翔子さんもさすがにショックだったでしょう」
依頼人「そうですね。今まで自分がどれだけ壮太くんに自分が守られていたか気づいたんじゃないですか?」
LINEでは、今までの翔子さんとはちょっと違う、とても素直な印象を受けましたが、今、2人はそれぞれ何を考えているのでしょう。そして、これから先どういう選択をするのでしょう?
連載「LINE事件簿」は毎日更新中!
(LINE探偵)
※LINE事件ご提供者本人の許可を得て掲載しています
※個人が特定されないよう、名前や内容は一部変えています
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この記事を書いたライター
LINE探偵
30代既婚者。これまでに100人以上のLINEに関する相談を受けたことがある。その内容は、恋愛/家族/セクハラ/浮気などさまざま。
今日も次々と僕の元へ寄せられるLINEのトーク履歴をみんなでチェックして行こう!