女性には理解しにくい?男性がなぜ「恋愛より仕事」を優先するのか解明!
女性は好きな人ができたらキラキラと輝き出しますよね。輝きはじめるどころか、実際にキラキラしたデートをして、なんならキラキラした目で彼に「毎日でも会いたい!」などと言いますよね。対して彼は……「いや、今週末も仕事だから。あー、来週末も仕事で福岡に出張だ」なんて言って、彼女のキラキラに付き合ってくれなかったりしますよね?男性はなぜ「恋愛より仕事」なのでしょうか?今回はその理由について、一緒に見ていきたいと思います。
まず、前提として男性は言葉の世界に生きているといえます。ほとんどの男性にとって、仕事とは言葉の世界に生きることなのです。私たちは、過去と未来のことを考えるとき、必ず言葉を使って考えますよね?「俺はあの大学を出たから、この会社では課長までしか出世できない」とか「課長までしか出世できないと、70歳を超えても働かないと老後の生活が成り立たないのではないか」などと、言葉を使って考えますね。
たとえ若くてチャラそうに見えても、多くの男は常に自分の過去と未来のことを考えている(案じている)、つまり言葉の世界に生きているとはそういうことなんです。だから、彼女がキラキラしたデートを望むかたわらで、彼は「仕事」を選んでしまうのです。
対して、女性は、さっきから言っているように「キラキラ」に敏感だし、「キラキラ」をやることを望みますね。このキラキラというのは、言うまでもなく、なにかが輝いているさまを表す言葉ですね。
これまた言うまでもなく、キラキラと揺れ動いているその動きを「キラキラ」という言葉で代用しているわけで、それ以上は言葉で表現できないですよね。キラキラはキラキラじゃ、としか言えないでしょ?キラキラに限らず、動いているものって、日常会話で使う言葉の配列では言葉にできないんですよね。つまり、キラキラとは動的なんです。
そしてそれは「今」という時と類比的です。今という時は言ったそばから過去になるのだから、常に動いていますね。その動きと、キラキラの動きは似ています。ともに絶えず揺れ動いていて、言葉で説明するのがすごくむずかしいという意味において似ています。というわけで、まるっと言ってしまえば、キラキラを望み、キラキラに生きたいと願う女性とは、「今」を生きている女性だということです。以上のことから、男が過去に生きているのと対比的に、女性は今を生きていると言えます。
過去に生きるのか今を生きるのか、というのは自由に選べることのようで、実は選べないものだったりします。キラキラを望む彼女にしてみれば、彼に「今」を生きることを選択してもらいたいでしょうけど、でも彼自身が「俺は過去に生きている」という自覚がないのです。だから選べないのです。
彼はあくまでも、あなた(か、他の誰か)と結婚したときの、生活の安定などを見越したうえで過去に生きているからです(仕事仕事と言っているからです)。つまり、「自分の過去と未来を総合的にとらえて、自分ができる精一杯のことをすることで、彼女とより良い未来をつくりたい」と考えているのが彼です。そこに悪気はありません。
だから彼は「恋愛より仕事」なのです。キラキラしたデートがしたくて、たとえば金曜の夜、彼と飲みに行って、そのあとキラキラしたホテルにお泊りして、ということを彼女が望んでも、「今」を生きていないことに無自覚な彼は、「いや、明日は休日出勤だから、今日は終電までには帰ろう」と言うのです。そして、(余談ですが)、そういう彼に彼女がガッカリして、彼以外のほかの男子を相手に「キラキラ」を満たそうと思い、実際にそうした――それが浮気なのです。
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(ひとみしょう/作家・コラムニスト)
男性は言葉の世界に生きている
まず、前提として男性は言葉の世界に生きているといえます。ほとんどの男性にとって、仕事とは言葉の世界に生きることなのです。私たちは、過去と未来のことを考えるとき、必ず言葉を使って考えますよね?「俺はあの大学を出たから、この会社では課長までしか出世できない」とか「課長までしか出世できないと、70歳を超えても働かないと老後の生活が成り立たないのではないか」などと、言葉を使って考えますね。
たとえ若くてチャラそうに見えても、多くの男は常に自分の過去と未来のことを考えている(案じている)、つまり言葉の世界に生きているとはそういうことなんです。だから、彼女がキラキラしたデートを望むかたわらで、彼は「仕事」を選んでしまうのです。
女性は「今」キラキラすることを望む
対して、女性は、さっきから言っているように「キラキラ」に敏感だし、「キラキラ」をやることを望みますね。このキラキラというのは、言うまでもなく、なにかが輝いているさまを表す言葉ですね。
これまた言うまでもなく、キラキラと揺れ動いているその動きを「キラキラ」という言葉で代用しているわけで、それ以上は言葉で表現できないですよね。キラキラはキラキラじゃ、としか言えないでしょ?キラキラに限らず、動いているものって、日常会話で使う言葉の配列では言葉にできないんですよね。つまり、キラキラとは動的なんです。
そしてそれは「今」という時と類比的です。今という時は言ったそばから過去になるのだから、常に動いていますね。その動きと、キラキラの動きは似ています。ともに絶えず揺れ動いていて、言葉で説明するのがすごくむずかしいという意味において似ています。というわけで、まるっと言ってしまえば、キラキラを望み、キラキラに生きたいと願う女性とは、「今」を生きている女性だということです。以上のことから、男が過去に生きているのと対比的に、女性は今を生きていると言えます。
男性は「過去」と「未来」を総合的に捉える
過去に生きるのか今を生きるのか、というのは自由に選べることのようで、実は選べないものだったりします。キラキラを望む彼女にしてみれば、彼に「今」を生きることを選択してもらいたいでしょうけど、でも彼自身が「俺は過去に生きている」という自覚がないのです。だから選べないのです。
彼はあくまでも、あなた(か、他の誰か)と結婚したときの、生活の安定などを見越したうえで過去に生きているからです(仕事仕事と言っているからです)。つまり、「自分の過去と未来を総合的にとらえて、自分ができる精一杯のことをすることで、彼女とより良い未来をつくりたい」と考えているのが彼です。そこに悪気はありません。
だから彼は「恋愛より仕事」なのです。キラキラしたデートがしたくて、たとえば金曜の夜、彼と飲みに行って、そのあとキラキラしたホテルにお泊りして、ということを彼女が望んでも、「今」を生きていないことに無自覚な彼は、「いや、明日は休日出勤だから、今日は終電までには帰ろう」と言うのです。そして、(余談ですが)、そういう彼に彼女がガッカリして、彼以外のほかの男子を相手に「キラキラ」を満たそうと思い、実際にそうした――それが浮気なのです。
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(ひとみしょう/作家・コラムニスト)
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この記事を書いたライター
ひとみしょう
作家/コラムニスト/作詞家。キルケゴール哲学をベースに、なんとなく淋しい人に向けた希望論&恋愛論『自分を愛する方法』を上梓。全国の書店等で発売中。『ひとみしょうのお悩み解決』『ひとみしょうの男って実は』(Grapps)など連載多数。日本自殺予防学会会員。キルケゴール協会会員。