怖すぎっ!モラハラ彼氏と恐怖のドライブ【LINE事件簿 #162/私の正解 4】
連載
LINE事件簿
恋愛・職場・家族間トラブルまで、日常で起きる事件の発端になりうる“LINE”。そんなLINE事件簿のエピソードを、LINE探偵が紹介します。
どうも、LINE探偵です。
僕の元には日々「LINE事件簿」が寄せられています。
LINEはいつだって事件の発端になりうるもの。大喧嘩につながるハプニングから、つい笑ってしまうプチアクシデントまで……。あなたも身に覚えがあるのではないでしょうか?
そんなLINE事件簿の中から、特に印象的だった事件「私の正解」をみなさんにご紹介します。
不動産会社に勤める由香さん(仮名:25歳)は、外資系に勤めるエリートの康之さん(仮名:27歳)と付き合い始めて2年目となります。当初は優しかった康之さんなのですが、最近問題が……。
由香さんに対する言動が徐々にきつくなり、今では有無を言わさぬモラハラ彼氏になってしまいました。そんな中、会社の後輩裕也くん(仮名:23歳)から誘いを受けるも断る状況が続いたある日。
「なんか嫌な予感はありました。先日も仕事のことでイライラしていたので。会った瞬間に分かりました。今日も機嫌が悪いなって……」
以前は、彼がイライラするのも“自分のせいではないか?”と思い込んでいた由香さんですが、最近、そうではないことに気がつき、やっと自分の置かれている状況が冷静に考えられるようになりました。
「昨夜、康之さんと食事をしたんですけど、ちょっとしたことでレストランのウェイターにも文句言ってテーブルを叩いて。みんな見ていました。恥ずかしかったです……」
それはよろしくありませんねぇ。由香さんは大丈夫でしたか?
「はい、とりあえず。実は康之さん、昨日は珍しく車で来ていたのでお酒を飲まなかったんです。だから、まだマシだったのかな、と」
そうですか~、それは助かりましたね。
「ところが、食事が終わって帰る時に“車で送るよ”って言うんです。私は “康之さんも疲れているだろうし、1人で帰れるから大丈夫だよ”って言ったんですけど、“いや、送るよ”って言うんで……」
断るに断れなかったというわけですね。
「はい。で、車に乗ったら急に首都高に入って、“少し流してから帰ろう。ドライブだ”って。なんか、むしゃくしゃした時に1人でよく乗るらしいんですけど……」
えっ、そうなんですかっ!
「スピードもすごい出すし、乱暴な運転で超怖くって、生きた心地がしませんでした。結局、大黒ふ頭まで行って帰ってきたんですけど、パーキングエリアで降りた時になんか足がガクガク震えて」
それは怖かったでしょう。
「康之さん、車の中でずっと仕事関係の人の愚痴を独り言のように言い続けて。私なんか存在していないような感じでした。ほんと地獄のような時間でした」
それは大変でしたね。とにかく無事でよかったです。
「康之さんが“送る”って言うから乗ったのに。家まで送ってくれた時、お前まだいたの?って感じの冷めた目で見られて。何も言わずに帰っていきました。運転もそうですけど、あの目が怖かったです」
大変な1日でしたね。
「家に帰ってからも怖くて震えが止まらなくて。それで、どうしても心細くて……。私、裕也くんにLINEしたんです。でも…」
「自分勝手なのは分かっています。でも、昨夜はどうしても裕也くんと話したかったんです。けど、何度も彼が誘いの手を差し伸べてくれたのを断ったから、嫌われちゃったのかな?馬鹿ですね、私って」
それはどうでしょう。本当に忙しくて話せなかっただけじゃないですか?
「結局、私がいけないんですよね。康之さんのことも、裕也くんのことも……。全部、私が悪いんです」
少し開きかけた由香さんの心が、また塞がっていきました。
連載「LINE事件簿」は毎日更新中!
(LINE探偵)
※LINE事件ご提供者本人の許可を得て掲載しています
※個人が特定されないよう、名前や内容は一部変えています
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LINEはいつだって事件の発端になりうるもの。大喧嘩につながるハプニングから、つい笑ってしまうプチアクシデントまで……。あなたも身に覚えがあるのではないでしょうか?
そんなLINE事件簿の中から、特に印象的だった事件「私の正解」をみなさんにご紹介します。
「私の正解」その4
不動産会社に勤める由香さん(仮名:25歳)は、外資系に勤めるエリートの康之さん(仮名:27歳)と付き合い始めて2年目となります。当初は優しかった康之さんなのですが、最近問題が……。
由香さんに対する言動が徐々にきつくなり、今では有無を言わさぬモラハラ彼氏になってしまいました。そんな中、会社の後輩裕也くん(仮名:23歳)から誘いを受けるも断る状況が続いたある日。
「なんか嫌な予感はありました。先日も仕事のことでイライラしていたので。会った瞬間に分かりました。今日も機嫌が悪いなって……」
以前は、彼がイライラするのも“自分のせいではないか?”と思い込んでいた由香さんですが、最近、そうではないことに気がつき、やっと自分の置かれている状況が冷静に考えられるようになりました。
「昨夜、康之さんと食事をしたんですけど、ちょっとしたことでレストランのウェイターにも文句言ってテーブルを叩いて。みんな見ていました。恥ずかしかったです……」
それはよろしくありませんねぇ。由香さんは大丈夫でしたか?
「はい、とりあえず。実は康之さん、昨日は珍しく車で来ていたのでお酒を飲まなかったんです。だから、まだマシだったのかな、と」
そうですか~、それは助かりましたね。
「ところが、食事が終わって帰る時に“車で送るよ”って言うんです。私は “康之さんも疲れているだろうし、1人で帰れるから大丈夫だよ”って言ったんですけど、“いや、送るよ”って言うんで……」
断るに断れなかったというわけですね。
「はい。で、車に乗ったら急に首都高に入って、“少し流してから帰ろう。ドライブだ”って。なんか、むしゃくしゃした時に1人でよく乗るらしいんですけど……」
えっ、そうなんですかっ!
「スピードもすごい出すし、乱暴な運転で超怖くって、生きた心地がしませんでした。結局、大黒ふ頭まで行って帰ってきたんですけど、パーキングエリアで降りた時になんか足がガクガク震えて」
それは怖かったでしょう。
「康之さん、車の中でずっと仕事関係の人の愚痴を独り言のように言い続けて。私なんか存在していないような感じでした。ほんと地獄のような時間でした」
それは大変でしたね。とにかく無事でよかったです。
「康之さんが“送る”って言うから乗ったのに。家まで送ってくれた時、お前まだいたの?って感じの冷めた目で見られて。何も言わずに帰っていきました。運転もそうですけど、あの目が怖かったです」
大変な1日でしたね。
「家に帰ってからも怖くて震えが止まらなくて。それで、どうしても心細くて……。私、裕也くんにLINEしたんです。でも…」
「自分勝手なのは分かっています。でも、昨夜はどうしても裕也くんと話したかったんです。けど、何度も彼が誘いの手を差し伸べてくれたのを断ったから、嫌われちゃったのかな?馬鹿ですね、私って」
それはどうでしょう。本当に忙しくて話せなかっただけじゃないですか?
「結局、私がいけないんですよね。康之さんのことも、裕也くんのことも……。全部、私が悪いんです」
少し開きかけた由香さんの心が、また塞がっていきました。
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この記事を書いたライター
LINE探偵
30代既婚者。これまでに100人以上のLINEに関する相談を受けたことがある。その内容は、恋愛/家族/セクハラ/浮気などさまざま。
今日も次々と僕の元へ寄せられるLINEのトーク履歴をみんなでチェックして行こう!