別れてくれないモラハラ彼氏。絶望の中、射す光とは【LINE事件簿 #164/私の正解 6】
連載
LINE事件簿
恋愛・職場・家族間トラブルまで、日常で起きる事件の発端になりうる“LINE”。そんなLINE事件簿のエピソードを、LINE探偵が紹介します。
どうも、LINE探偵です。
僕の元には日々「LINE事件簿」が寄せられています。
LINEはいつだって事件の発端になりうるもの。大喧嘩につながるハプニングから、つい笑ってしまうプチアクシデントまで……。あなたも身に覚えがあるのではないでしょうか?
そんなLINE事件簿の中から、特に印象的だった事件「私の正解」をみなさんにご紹介します。
不動産会社に勤める由香さん(仮名:25歳)が付き合って2年目になる外資系に勤めるエリートの康之さん(仮名:27歳)は、実はなんと!有無を言わせぬモラハラ彼氏。
決心をした由香さんは“別れよう”と伝えましたが、まさかの却下で、“絶対別れないっ!”と逆宣告。会社の後輩裕也くん(仮名:23歳)にも相談しないというのですが……。
モラハラ彼氏の康之さんとのお別れを失敗してからもうすぐ2週間になりますが、その後はどうですか?
「私が別れようと言い出したのは他に男ができたからだろう?と疑い始めて、どうなんだ?って、しつこく聞いてくるようになりました」
それはまた、厄介な展開になりましたね~。
「はい。なんか妄想が暴走している感じで。“何もないんだったら携帯を見せろっ!”とか、しつこくて。ただでさえ怖いのに、もう2人きりになる可能性のある場所では会わないようにしています」
それがいいですね。注意するに越したことはありません。それにしても、由香さんが「別れたい」と言うのは分かっているのに、諦めませんね。
「今考えると、失敗したなぁ~と思いますね。彼はプライドが高いので、私に別れを告げられたというのがよっぽど腹立たしいのでしょうね」
そうかもしれませんね。しかし、いつまでもこの状態でいるわけにはいかないですよね。何か対策を考えないと。
「そうなんですけど、今の私には何とか穏便にやり過ごすしか手立てがなくて。幸い彼も忙しいので、会う回数はそれほど多くなくて済んでいますし、肉体的な暴力は振るわれていないだけマシかな、と」
そうですが、でも、それに慣れてしまってもよくありません。何か手を打たないと……。
「確かにそうですね。気をつけます」
それにしても由香さん、何か少したくましくというか心が強くなった感じがします。そして、康之さんを「彼」と呼ぶようになりました。覚悟ができて少しずつ自分の気持ちを取り戻せている証拠でしょう。
そんな会話をしていた週末の夜、由香さんの携帯に、あの人からLINEが来ました。
「LINEの後、声が聞きたくなって、思わず電話しちゃいました。裕也くんと話したら、やっぱりいいなぁと思いましたよ。心が軽くなる気がして。久しぶりに声を出して笑って、それから……」
それから……、どうしました?
「声を出して、泣いちゃいました。自分でも分からないけど、どうしようもなく涙が止まらなくて。それで、裕也くんに彼とのことを正直に話しました」
裕也くんはなんて?
「“もっと早く言ってくれればよかったのに、だから心配してたんだっ!”って。実は、以前彼のことを話した私の同期から、私の彼がモラハラっぽいって聞いていたそうです」
だから、ちょくちょく声をかけてきてくれていたんですね。
「そうみたいです。それならそうと言ってくれれば、私ももっと早く相談できたのに。……まぁ、それは冗談ですが、なんか裕也くんに考えがあるみたいで、ちょっと時間をちょうだいと言われました」
由香さんにとっては心強い援軍ができましたね。これだけでも、気持ちは大きく変わるでしょう。
さて、裕也くんの考えとは一体?
連載「LINE事件簿」は毎日更新中!
(LINE探偵)
※LINE事件ご提供者本人の許可を得て掲載しています
※個人が特定されないよう、名前や内容は一部変えています
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そんなLINE事件簿の中から、特に印象的だった事件「私の正解」をみなさんにご紹介します。
「私の正解」その6
不動産会社に勤める由香さん(仮名:25歳)が付き合って2年目になる外資系に勤めるエリートの康之さん(仮名:27歳)は、実はなんと!有無を言わせぬモラハラ彼氏。
決心をした由香さんは“別れよう”と伝えましたが、まさかの却下で、“絶対別れないっ!”と逆宣告。会社の後輩裕也くん(仮名:23歳)にも相談しないというのですが……。
モラハラ彼氏の康之さんとのお別れを失敗してからもうすぐ2週間になりますが、その後はどうですか?
「私が別れようと言い出したのは他に男ができたからだろう?と疑い始めて、どうなんだ?って、しつこく聞いてくるようになりました」
それはまた、厄介な展開になりましたね~。
「はい。なんか妄想が暴走している感じで。“何もないんだったら携帯を見せろっ!”とか、しつこくて。ただでさえ怖いのに、もう2人きりになる可能性のある場所では会わないようにしています」
それがいいですね。注意するに越したことはありません。それにしても、由香さんが「別れたい」と言うのは分かっているのに、諦めませんね。
「今考えると、失敗したなぁ~と思いますね。彼はプライドが高いので、私に別れを告げられたというのがよっぽど腹立たしいのでしょうね」
そうかもしれませんね。しかし、いつまでもこの状態でいるわけにはいかないですよね。何か対策を考えないと。
「そうなんですけど、今の私には何とか穏便にやり過ごすしか手立てがなくて。幸い彼も忙しいので、会う回数はそれほど多くなくて済んでいますし、肉体的な暴力は振るわれていないだけマシかな、と」
そうですが、でも、それに慣れてしまってもよくありません。何か手を打たないと……。
「確かにそうですね。気をつけます」
それにしても由香さん、何か少したくましくというか心が強くなった感じがします。そして、康之さんを「彼」と呼ぶようになりました。覚悟ができて少しずつ自分の気持ちを取り戻せている証拠でしょう。
そんな会話をしていた週末の夜、由香さんの携帯に、あの人からLINEが来ました。
「LINEの後、声が聞きたくなって、思わず電話しちゃいました。裕也くんと話したら、やっぱりいいなぁと思いましたよ。心が軽くなる気がして。久しぶりに声を出して笑って、それから……」
それから……、どうしました?
「声を出して、泣いちゃいました。自分でも分からないけど、どうしようもなく涙が止まらなくて。それで、裕也くんに彼とのことを正直に話しました」
裕也くんはなんて?
「“もっと早く言ってくれればよかったのに、だから心配してたんだっ!”って。実は、以前彼のことを話した私の同期から、私の彼がモラハラっぽいって聞いていたそうです」
だから、ちょくちょく声をかけてきてくれていたんですね。
「そうみたいです。それならそうと言ってくれれば、私ももっと早く相談できたのに。……まぁ、それは冗談ですが、なんか裕也くんに考えがあるみたいで、ちょっと時間をちょうだいと言われました」
由香さんにとっては心強い援軍ができましたね。これだけでも、気持ちは大きく変わるでしょう。
さて、裕也くんの考えとは一体?
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この記事を書いたライター
LINE探偵
30代既婚者。これまでに100人以上のLINEに関する相談を受けたことがある。その内容は、恋愛/家族/セクハラ/浮気などさまざま。
今日も次々と僕の元へ寄せられるLINEのトーク履歴をみんなでチェックして行こう!