モラハラ彼氏と最後のバトル!笑顔を取り戻すための戦い【LINE事件簿 #165/私の正解 7】
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LINE事件簿
恋愛・職場・家族間トラブルまで、日常で起きる事件の発端になりうる“LINE”。そんなLINE事件簿のエピソードを、LINE探偵が紹介します。
どうも、LINE探偵です。
僕の元には日々「LINE事件簿」が寄せられています。
LINEはいつだって事件の発端になりうるもの。大喧嘩につながるハプニングから、つい笑ってしまうプチアクシデントまで……。あなたも身に覚えがあるのではないでしょうか?
そんなLINE事件簿の中から、特に印象的だった事件「私の正解」をみなさんにご紹介します。
不動産会社に勤める由香さん(仮名:25歳)は、付き合って2年目になる外資系に勤めるエリートサラリーマンで、モラハラ彼氏の康之さん(仮名:27歳)との別れを決心しました。
しかし“別れよう”と伝えると、まさかの却下で“絶対別れない!”と逆宣告。由香さんを見守ってくれていた会社の後輩裕也くん(仮名:23歳)に相談すると、考えがあると言ったそうなのですが。
相談した翌日。裕也くんから、“次回、由香さんが彼(康之さん)と会う時に知り合いの女性を連れて行くので、俺ら2人も同席するから”と告げてきたそうです。
「最初は、もしもめて修羅場にでもなったら困るし、話がこじれたらどうしよう?と思ったのですが、裕也くんが“大丈夫、あくまでも話し合いに行くだけだから”と言うので、信じて承知しました」
よく決断しましたね。
「はい。1日でも早く彼と決着つけたかったですし、裕也くんなら私の嫌なことはしないだろうと思って。会う前にも、彼にLINEを入れて宣戦布告しておきました」
それで、話し合いはどうなりましたか?
「結論から言うと大成功でした!裕也くんが連れてきたのは、裕也くんのお姉さん・里佳子さん(仮名・29歳)でした。里佳子さん、実は法律事務所に勤めるパラリーガルで」
パラリーガル?
「はい。弁護士さんのように国家資格は必要としないそうですが、弁護士さんの指示・監修の下、事務業務を行う方なんですって。私も今回初めて知りました」
要するに、そのお姉さん(里佳子さん)が、由香さんと康之さんの仲裁をしてくれたと?
「最初、裕也くんが現れた時は、彼(康之さん)も“誰だ!?”ってなったんですけど。その後に登場した里佳子さんって結構美人なんですよ。そうしたら、彼って外面だけはいいから、格好つけて冷静を装って……」
悲しい性ですね(苦笑)。
「それで里佳子さんが、まず彼と名刺交換して、とても愛想よく挨拶したんです。そして、“弟を通して状況をお伺いしましたが、由香さんとお別れしていただけませんか?”って切り込んだんです」
すごいストレートですね!
「はい。さすがに彼も“なぜ俺たち2人のことをあなたに言われなきゃならないんだ?関係ないだろ!”って言い返したんです」
それはそうでしょうね。
「そうしたら里佳子さんが、“失礼ですけど、康之さんは外資系企業ですよね?ハラスメントなどにはシビアな判断をされる会社ではございませんか?”って聞いたんです」
それは焦りますね。
「それから、“実はうちの事務所は御社ともお付き合いをさせていただいてまして、私も常務様などにはよくお世話になっております” って言ったんです。もう、彼、顔面蒼白でしたよ」
なんか、ちょっとかわいそうに思えてきましたね(苦笑)。
「最後に“本日をもってお付き合い解消ということでよろしいですね?もし今後由香さんに何かありましたら、粛々と手続きを進めますので、そこのところお忘れなきようよろしくお願いします”と」
お姉さん(里佳子さん)、かっこいい!すごいですねぇ~……。
「なんか懐かしいですねぇ。今思うと、あれは仲裁ではなく、最終通告でしたね。里佳子姉のおかげで、無事現在に至ります。(笑)」
あれから、もう1年ですか!?早いものですね。その後、裕也くんとはどうなりましたか?って聞かなくても、「里佳子姉」などと呼んでいるということは……、そういうことですね。
「えへへ……。おかげさまで、彼(裕也くん)とも順調です。あっ、そういえば、彼、あの宅建の試験に合格したんですよ!」
それはすごいですね。勉強した甲斐がありましたね。
ほんの1年前。由香さんはただ絶望の中にいました。
しかし、そんな彼女を見守り、わずかな光を射し続けてくれた人(裕也くん)がいたおかげで、彼女の笑顔が取り戻せました。本当によかったですね。
連載「LINE事件簿」は毎日更新中!
(LINE探偵)
※LINE事件ご提供者本人の許可を得て掲載しています
※個人が特定されないよう、名前や内容は一部変えています
僕の元には日々「LINE事件簿」が寄せられています。
LINEはいつだって事件の発端になりうるもの。大喧嘩につながるハプニングから、つい笑ってしまうプチアクシデントまで……。あなたも身に覚えがあるのではないでしょうか?
そんなLINE事件簿の中から、特に印象的だった事件「私の正解」をみなさんにご紹介します。
「私の正解」その7
不動産会社に勤める由香さん(仮名:25歳)は、付き合って2年目になる外資系に勤めるエリートサラリーマンで、モラハラ彼氏の康之さん(仮名:27歳)との別れを決心しました。
しかし“別れよう”と伝えると、まさかの却下で“絶対別れない!”と逆宣告。由香さんを見守ってくれていた会社の後輩裕也くん(仮名:23歳)に相談すると、考えがあると言ったそうなのですが。
相談した翌日。裕也くんから、“次回、由香さんが彼(康之さん)と会う時に知り合いの女性を連れて行くので、俺ら2人も同席するから”と告げてきたそうです。
「最初は、もしもめて修羅場にでもなったら困るし、話がこじれたらどうしよう?と思ったのですが、裕也くんが“大丈夫、あくまでも話し合いに行くだけだから”と言うので、信じて承知しました」
よく決断しましたね。
「はい。1日でも早く彼と決着つけたかったですし、裕也くんなら私の嫌なことはしないだろうと思って。会う前にも、彼にLINEを入れて宣戦布告しておきました」
それで、話し合いはどうなりましたか?
「結論から言うと大成功でした!裕也くんが連れてきたのは、裕也くんのお姉さん・里佳子さん(仮名・29歳)でした。里佳子さん、実は法律事務所に勤めるパラリーガルで」
パラリーガル?
「はい。弁護士さんのように国家資格は必要としないそうですが、弁護士さんの指示・監修の下、事務業務を行う方なんですって。私も今回初めて知りました」
要するに、そのお姉さん(里佳子さん)が、由香さんと康之さんの仲裁をしてくれたと?
「最初、裕也くんが現れた時は、彼(康之さん)も“誰だ!?”ってなったんですけど。その後に登場した里佳子さんって結構美人なんですよ。そうしたら、彼って外面だけはいいから、格好つけて冷静を装って……」
悲しい性ですね(苦笑)。
「それで里佳子さんが、まず彼と名刺交換して、とても愛想よく挨拶したんです。そして、“弟を通して状況をお伺いしましたが、由香さんとお別れしていただけませんか?”って切り込んだんです」
すごいストレートですね!
「はい。さすがに彼も“なぜ俺たち2人のことをあなたに言われなきゃならないんだ?関係ないだろ!”って言い返したんです」
それはそうでしょうね。
「そうしたら里佳子さんが、“失礼ですけど、康之さんは外資系企業ですよね?ハラスメントなどにはシビアな判断をされる会社ではございませんか?”って聞いたんです」
それは焦りますね。
「それから、“実はうちの事務所は御社ともお付き合いをさせていただいてまして、私も常務様などにはよくお世話になっております” って言ったんです。もう、彼、顔面蒼白でしたよ」
なんか、ちょっとかわいそうに思えてきましたね(苦笑)。
「最後に“本日をもってお付き合い解消ということでよろしいですね?もし今後由香さんに何かありましたら、粛々と手続きを進めますので、そこのところお忘れなきようよろしくお願いします”と」
お姉さん(里佳子さん)、かっこいい!すごいですねぇ~……。
「なんか懐かしいですねぇ。今思うと、あれは仲裁ではなく、最終通告でしたね。里佳子姉のおかげで、無事現在に至ります。(笑)」
あれから、もう1年ですか!?早いものですね。その後、裕也くんとはどうなりましたか?って聞かなくても、「里佳子姉」などと呼んでいるということは……、そういうことですね。
「えへへ……。おかげさまで、彼(裕也くん)とも順調です。あっ、そういえば、彼、あの宅建の試験に合格したんですよ!」
それはすごいですね。勉強した甲斐がありましたね。
ほんの1年前。由香さんはただ絶望の中にいました。
しかし、そんな彼女を見守り、わずかな光を射し続けてくれた人(裕也くん)がいたおかげで、彼女の笑顔が取り戻せました。本当によかったですね。
連載「LINE事件簿」は毎日更新中!
(LINE探偵)
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※個人が特定されないよう、名前や内容は一部変えています
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この記事を書いたライター
LINE探偵
30代既婚者。これまでに100人以上のLINEに関する相談を受けたことがある。その内容は、恋愛/家族/セクハラ/浮気などさまざま。
今日も次々と僕の元へ寄せられるLINEのトーク履歴をみんなでチェックして行こう!